2025年 新米市場の動向|収穫量見通しと流通価格の変化

2025年産の新米は、全国的に収穫量が平年並みに推移する一方、価格は例年にない高値となりました。スーパーでは5キロ4,000円台が当たり前となり、家計への負担も重くなっています。

 

背景には生産コストの上昇やJAの概算金引き上げ、需給バランスの変化があり、今後の市場動向が注目されています。

 

本記事では、2025年産新米の価格や収穫見通し、地域ごとの状況に加え、お米問屋「くりや」が取り扱う新米の情報もご紹介します。

2025年産新米の価格は異例の高値に

2025年の新米は、これまでにない高値を付けてスーパーや小売店に並んでいます。農林水産省の調査によると、9月1日から7日までのスーパーでの平均価格はお米5キロで4,155円。

 

前の週と比べて264円高く(+6.8%)、去年の同じ時期と比べると約1,177 円高い(+39.5%)という大幅な値上がりです。

 

とくに銘柄米(コシヒカリなど)の値上がりが目立ち、例年3,000円台で買えていたものが、今年は4,000円台が当たり前になってきています。家計にとっては負担が大きく、「異例の高値」といえる状況です。

 

参考:スーパーでの販売数量・価格の推移|農林水産省

JAの「概算金」が過去最高水準

JA(農協)が発表した2025年産のお米の「概算金」は、これまでで一番高い金額になりました。 

 

概算金とは、農家が収穫したお米を出荷するときに、最終的な販売価格が決まる前に支払われる金額のことです。

 

今年は生産コストの上昇やお米の買取競争の激しさを背景に、従来よりも高く設定されています。これにより農家は安心して出荷できる一方、小売価格にも影響し、スーパーでの新米価格を押し上げる要因となっています。

 

2025年産新米の出来の見込み

2025年産の新米は、全国的におおむね平年並みの収穫が見込まれています。ただし、地域によっては高温や水不足の影響が見られ、収量にばらつきが出る可能性もあるでしょう。

 

ここでは、全国の収穫量予測と地域ごとの生育状況を紹介します。

 

全国の収穫量は平年並み

2025年産(令和7年産)の新米は、全国で約735万トンの収穫が見込まれています。前年産の679万トンに比べて56万トンほど多い予測で、おおむね「平年並み」といえる状況です。

 

農林水産省の作況調査でも、各地の生育は大きな問題はなく、全国的に安定した収穫が期待されています。

 

ただし、お米の需要は2025年7月から翌年6月までで697〜711万トン と見込まれており、生産とほぼ同じ水準です。供給量が増えても、すぐに価格が下がるとは限りません。

 

むしろ、地域ごとの出来不出来や市場での買い取り競争の影響で、価格が変動する可能性があります。生産量が十分でも需要と均衡しているため、今後の市場の動きには引き続き注意が必要です。

 

地域ごとの生育状況

農林水産省の調べによれば、令和7年産の水稲の収量見込みは次のように分かれています。

 

  • ● 前年より多い、やや多い:13府県

  • ● 前年並み:29都府県

  • ● やや少ない:岩手・宮城・秋田・千葉の4県

 

北海道や東北、関東は天候に恵まれてまずまずの出来ですが、東海・北陸・近畿以西では夏の高温や水不足の影響で、登熟が遅れるなどの不安もあります。地域によって差があり、最終的な収穫量はこれらの影響で変わる見込みです。

 

参考:令和7年産水稲の8月15日現在における10a当たり収量の前年比見込み|農林水産省

ごはんソムリエが選ぶ!くりやの2025年産新米

お米問屋・くりやでは、今年も旬を迎えた2025年産新米を順次ご用意しています。ごはんソムリエが産地や銘柄を厳選し、炊き上がりの香りや甘み、粒立ちにこだわったお米を取り揃えました。

 

コシヒカリやあきたこまちなどの定番銘柄はもちろん、食卓を彩るバラエティ豊かなラインナップをご用意。精米したてを直送するので、届いた瞬間から新米ならではの新鮮なおいしさを楽しめます。

 

ご家庭用はもちろん、贈り物としてもおすすめです。

 

まとめ

2025年産の新米は、収穫量は平年並みながらも価格は過去にない高さとなっています。背景には生産コストの上昇やJAの概算金引き上げがあり、今後も値動きには注意が必要です。

 

私たち「くりや」では、ごはんソムリエが厳選した銘柄を精米したてでお届けし、みなさまに安心して新米の旬を味わっていただけるよう努めてまいります。今年もどうぞ、秋の恵みをご家庭でお楽しみください。