今年の新米、価格はどうなる?備蓄米制度の見直しと台湾産米『縁路はるばる』が示すこれからの米事情

米の価格が上がる理由や今後の動向を詳しくお伝えします。注目の台湾米『縁路はるばる』もご紹介するので、選択肢を広げるヒントにぜひご覧ください。

ここ数年にかけて急騰し続ける米価格。日本の主食である米価格の値上げは、家庭の食卓に深刻な影響を及ぼしています。

 

そのような現状のなか、価格と品質の両立を目指す人々の間で注目されているのが台湾米です。今回は、2025年の米価格の動向を踏まえつつ、台湾米の実力や「縁路はるばる」という新しい選択肢について詳しく解説します。

米価高騰の背景と備蓄米制度

2024年夏には天候不順による作柄不良と資材の高騰が重なり、スーパーでは5kgあたり4,000円超という「令和の米騒動」が発生しました。こうした状況を受け、政府は備蓄制度の見直しを行うなど、対策を講じています。

米価格が高騰した理由

2024年の米価格高騰には、次の要因が重なったとされています。

 

  • ・記録的な高温少雨による作柄悪化

  • ・肥料価格の大幅上昇

  • ・燃料コストの高止まり

  • ・一部の卸業者による過剰在庫

 

高温による生育への影響や肥料・エネルギーの価格上昇、一部卸業者の抱え込みといった要因が複雑に絡み合い、米価格が押し上げられたと考えられます。

 

備蓄米制度の見直し

これまで凶作など非常時に限定していた備蓄米の放出ルールが改められ、市場の流れが滞る際にも対応できる仕組みに変わりました。

 

背景には一部卸業者による在庫の積み増しがあり、流通不足が価格高騰を招いた面も否定できません。今後は農林水産省が必要と判断すれば、一定条件で備蓄米を販売し、米価の急変を抑える方針です。

 

一方で供給と価格調整の両立には課題も残されており、制度の在り方が問われています。

2025年の新米価格の見通し

令和7年産の米価は過去最高を記録しました。2025年産の米価は秋ごろに落ち着きを見せるものの、以前に比べると高値は続くと見られています。

こうした動きは家計に大きな影響を与えており、消費者の間で代替の選択肢に目を向ける動きが広がっています。

 

米価の推移

出典 :相対取引価格の推移|農林水産省

 

米価は高止まりが続いており、令和7年産米 の相対取引価格は60kgあたり27,649円と過去最高を更新しました。前年の24,686円から約12%上昇しており、いかに米価格が高騰しているかがわかります。

 

こうした値上がりを背景に、輸入米に目を向ける消費者が少しずつ増えており、米市場全体が変化の時期を迎えています。

 

2025年秋以降の価格予測

専門家の間では、2025年秋以降に新米が多く収穫されれば、米価は少し落ち着くという見方もあります。

 

5kgで3,000円台まで下がる可能性も指摘されていますが、備蓄米の放出や天候など、価格を左右する要素はまだ多く、不透明さは残るでしょう。

 

 

家計への影響と不安

各家庭では米の高値が続くことで、パンや麺類など他の主食への切り替えが増加傾向にあります。

 

米価格が落ち着く前に「米離れ」が進むのではと心配する声も上がっています。

 

こうした「米離れ」が懸念される今こそ、お米本来の美味しさを見直してみませんか。

 

日本で最も早く収穫される沖縄県産「ちゅらひかり」は、その豊かな香りと甘みがお米が持つ本来の魅力を再認識させてくれます。

価格だけでなく本当に美味しいお米がもたらす食卓の豊かさに、もう一度目を向けるきっかけになるかもしれません。 

 

 

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国産米以外の選択肢―台湾米とは?

 国産米の高騰が続くなか、代替米として注目されているのが“台湾米”です。

 

国産米の代替として取り入れられている外国産のなかでも、台湾米は日本人の味覚に合うといわれています。ここでは台湾米について見ていきましょう。

台湾米が注目される理由

お米を主食とする台湾では、日本でも主流となっているジャポニカ米(短粒種米)が多く作られています。

 

在来種のインディカ米(長粒種米)も栽培されていますが、日本向けに輸入されるのはジャポニカ種が中心。そのため、国産米を食べ慣れている日本人でも取り入れやすいとされています。

 

台湾米の安全性

台湾米は日本へ輸入される際に残留農薬や化学物質など、262項目にわたる厳しい検査を受けています。

 

さらに日本の輸入基準自体も非常に厳しく、安全性は高いとされています。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM11DIN0R10C25A6000000/

くりやの台湾米「縁路はるばる」

くりやでは6月に台湾米「縁路はるばる」の2kgと10kgを店頭やオンラインショップ、ECモールで販売しています。

 

かつてこの地域の発展に尽力した八田與一技師への感謝と、日本への恩返しの思いから名付けられました。

 

くりやが自信を持ってお届けする「縁路はるばる」についてご紹介します。

 

徳永店長が選んだ台湾産ジャポニカ米

くりやの徳永店長はさまざまな台湾産米の品種を試食し、最終的に次の2品種をブレンドすることを決定しました。

 

  • 台南11号:粘りが強く、甘みがある
  • 台農84号:甘みと粘りが程よい

 

このブレンドにより、日本人が求める「程よい粘り」と「上品な甘み」を実現。実食した消費者からは「国産米との違いがほとんどわからない」という評価をいただいています。

 

 

通販パッケージ「やりくり上手米袋」

店頭では「縁路はるばる」の米袋で販売していますが、通販では「やりくり上手」の米袋を採用しています。中身は店頭で販売する「縁路はるばる」と同じお米なのでご安心ください。

 

このやりくり上手米袋は、お米の劣化を極力防ぐ窒素充填の密封包装です。

 

通常よりはお米の劣化を防げますが、台湾にて精米後、くりやにて梱包時に窒素充填を行うため「賞味期限1年」とは記載できません。風味をより楽しむためには、早めに召し上がることをおすすめします。

まとめ

米価高騰が続くなかでも、安心しておいしいお米を食べたいという思いは変わりません。

 

台湾産米は品質面でも安全性が高く、家計を助ける選択肢として注目されています。

とくに「縁路はるばる」は、歴史的背景と確かな品質を兼ね備えた、これからの新しい選択肢として期待が高まっています。ぜひ一度試してみてください。