2024年 気になるお米の市況

2024年のお米市況を生産量・需要動向・価格動向から解説します。後半では、価格と需要安定のため取り組まれる品種改良や、お米の魅力を伝える新たな提案などもご紹介します。

 

2024年 気になるお米の市況

お米は日本人の主食であり、生活に欠かせない重要な作物です。しかし1人あたりのお米消費量は1962年度の年間118.3キロをピークに、2022年度は50.9キロまで減少しました。一方で、近年ではお米の新しい価値や活用法が見出されており、魅力が再認識されています。

 

今回は、日本の食卓に不可欠な2024年のお米市況について、生産量、需給動向、価格動向の観点から解説します。また豊かな食文化の維持・発展に取り組むくりやの活動についてもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。

引用:農林水産省

【2024年】お米の生産量予測

農林水産省は2024年産主食用のお米生産量は、669万と予測。これは前年比で微減の見込みを示しており、需要バランスの調整が図られていると考えられます。

 

一方で、一部の県では作付意向が増加傾向にあり、地域差が見られることも。天候や作柄次第では予測を上回る可能性もあるため、引き続き注視が必要です。

引用:農林水産省

 

お米の需要動向は?

米穀機構は、2024年4月分の消費動向調査結果を前年同月比で2.6%増加したと公表しました。1ヶ月単位での精米消費量は、一人当たり約5キロという結果です。

 

新型コロナの影響で外食機会が激減し、お米の消費量は減少傾向にありましたが、現在は回復傾向にあります。一方、家庭内のお米在庫は平成23年以降で最低値を記録し、需要回復が遅れています。

 

下表は昭和35年からのお米需給動向を表したものです。

出典:農林水産省

月単位ではわずかな増減がありますが、全体としては需給バランスに沿うように減少の推移をたどっています。

 

お米の価格動向は?

千葉県内にある農協では、2024年産のお米買取価格は前年度より3千円ほど上回ると予測。お米買取価格については、新米が出回る端境期にかけて2023年産の市中相場の動向によって左右されるでしょう。

 

出典:農林水産省

農林水産省は2024年3月の相対取引価格は60キロ1万5,428円と公表し、2023年産米の出回りからの年産平均価格は、前年よりも1,442円高の60キロ15,286円になると見通しています。「相対取引価格の推移」からは、過去5年間(平成30年産~令和5年産)が最も高い水準で推移していることがわかります。

 

価格上昇の背景には生産コスト増加などの要因がありますが、需給バランス次第では価格変動の可能性も十分にあるでしょう。

 

お米需要増加を目指す産地や農家の取り組み

お米の消費が減少傾向にあるなか、需要増加に向けた産地や農家の創意工夫が積極的に行われています。

 

パックご飯

パックご飯(包装米飯)とは、炊いたお米を無菌包装し、常温で保存可能にした食品。

 

その手軽さから好調に生産量を伸ばし続け、令和5年度の包装米の年間生産量は約20万トンとなる見込みです。平成27年の年間生産量約12万トンと比較すると、大幅な上昇傾向にあるといえます。

 

農水省農産局穀物課の東原祐介氏は、お米の消費量全体が減少傾向にあるなか、パックご飯を「大きな光」だと評価しました。とくに若者や高齢者に人気が高く、調理の手間を省ける点が大きな魅力です。

 

簡単にご飯が用意できるパックご飯の需要は、単身世帯の増加・高齢化社会といった環境にもマッチしており、今後の伸び率に期待が高まっています。

 

気候に負けない強い品種改良

 

お米価格上昇の背景には、深刻な気候変動も影響しています。異常気象による収穫量の減少や品質低下の対策として、猛暑でも安定して供給できるよう、暑さに強く、高い品質が保てる品種改良が進行中です。

 

このような取り組みには気候の変化に負けず、安定したお米の生産と供給を実現し、急激な価格変動を抑える効果が期待されています。

 

くりやの取り組み

 

 

くりやでは「お米」を通じ、自然に生まれる人とのコミュニケーションや身体の健康に貢献する多様な取り組みを展開しています。

 

真空パックの「オコメール」はくりやの登録商品です。「気持ちをコメて、贈れるおコメ」として、一味違ったコミュニケーションが生まれます。“食べ比べオコメール”はごはんソムリエが選んだ銘品ばかりをご用意。食卓で食べ比べ、生産者の思いがこもったさまざまなお米に触れていただけます。

 

「主食から嗜好品へ」をコンセプトに、LINEギフトや楽天オコメール専門店でのカジュアルギフト商品の開発に取り組んでおり、気軽にお米を楽しめる機会を広げています。

 

また、くりやでは生産者直送の玄米を精米した「精米玄米」をご提供。異物の混入リスクを低くし、安心して食べられる玄米をお届けします。

 

ヘルシーブラウン」は、レンジでチンしてすぐに食べられる便利な玄米パックご飯。玄米独特のボソボソ感を解消し、やわらかくもっちりとした食感を実現しました。

 

まとめ

2024年のお米市況は生産量が減る一方、価格は上昇すると予想されます。お米の価格安定や需給バランスのため、気候変動に強い品種改良や新商品開発といった取り組みが進行中です。

 

これからのお米業界には、お米の魅力の発信・日本の豊かな食文化の担い手となることが求められるでしょう。

 

くりやは「お米」を通じた“楽しく健康的なライフスタイル”を提案し、新しいお米の楽しみ方、お米の消費拡大に今後も貢献していきます。

https://www.kuriya.jp/

夏の定番を再発見!そうめんアレンジレシピ

小豆島手延べそうめん「島の光」を使った、夏にぴったりのアレンジレシピを3つご紹介します。なかには夏バテ防止に効果的な、栄養満点のそうめんレシピも。いつもとは違ったそうめんの楽しみ方で、食欲が落ちやすい暑い時期を乗り切りましょう。

 

夏の定番であるそうめんは、食欲がなくなりがちな暑い日にぴったりの一品です。しかし、いつも同じ食べ方では飽きてしまうことも。

 

そこで今回は、コシが強くなめらかなのど越しが特徴の「島の光」を使ったアレンジレシピを3つご紹介します。

 

 

・小豆島手延べそうめん「島の光」

約400年の歴史を誇る逸品「島の光」。細い糸を重ねたような、なめらかで美しい乳白色が食欲をそそります。「島の光」は、赤帯・黒帯・オリーブ素麺の3種類あります。

 

  • 赤帯:原材料は小麦粉・食塩・ごま油のみ。厳選素材を使用し、小豆島の環境をいかした天日干しで製造されている。
  • 黒帯:瀬戸内海の寒風が吹き寄せる時期に、二日製法でつくられている。二日製法とは前日に仕込み、熟成させるために朝まで寝かせ、翌日天日干しを行う伝統ある製法。
  • オリーブ素麺:小豆島特産のオリーブを練り込んだ素麺。ペースト状のオリーブを島の光に練り込み、ほのかに緑がかった色合いが特徴的。表面はオリーブオイルが絡められている。

くりやでは、オリーブ素麺と麺伸びがしにくい限定品黒帯を販売しております。

・「島の光」アレンジレシピ

のど越しなめらかな「島の光」を使ったアレンジレシピを3つご紹介します。

夏にぴったり!レモン冷やし中華

材料(2人分)

  • 「島の光」 2人分

▼タレの調味料

  • レモン果汁 大さじ4
  • 醤油 大さじ4
  • 水 大さじ4
  • みりん 大さじ3
  • 鶏ガラスープの素 小さじ1
  • ゴマ油 小さじ1

▼お好みの具

  • ねぎ
  • ゆで玉子
  • トマト
  • レモン
  • きゅうり など

 

作り方

  1. 鍋にタレの調味料を入れ、ひと煮立ちさせる。
  2. ボールに氷水や冷水を入れ、そこに「1.」の鍋を浮かべて冷やす。
  3. 「島の光」を表示時間通りゆで上げ、ざるにあげてよくすすぐ。
  4. 器に盛った「島の光」にトマトやゆで玉子、レモンなど、お好みの具材をのせ、冷ましたタレをかけて完成。

 

さっぱりと冷たい「島の光」に、レモン風味のさわやかなタレをあわせたアレンジレシピ。レモンの酸味がのど越しのよい「島の光」に絡み、食欲がなくなりやすい暑い夏でもさっぱりと味わえます。

 

コシが癖になる!そうめんチャンプルー

材料(2人分)

  • 「島の光」 2人分

 

▼材料 2人分

  • 玉ねぎ 1/4個
  • 人参 1/4本
  • ネギ 1/2本
  • ニラ 4本
  • 豚肉 100g

 

  • めんつゆ(2倍濃縮) 大さじ2
  • ごま油 適量
  • かつお節 適量

 

作り方

1.玉ねぎはくしぎりに、人参は細切りにする。

2.ネギ・ニラはお好みの長さに切る。

3.豚肉は一口サイズの3cm程度に切る。

4.「島の光」を表示時間よりも1分短くゆで、流水でぬめりを洗い流したらサラダ油を絡めておく。

5.熱した鍋にごま油をひいて、豚肉を炒める。

6.色が変わったら、Aの具材・めんつゆを入れて炒め合わせる

7.具材に油とめんつゆがなじんだら「島の光」も炒め合わせ、お皿に盛る。

8.かつお節をトッピングして完成。

 

そうめんチャンプルーは有名な沖縄料理で、ボリューム感を味わえる一品です。夏バテ予防や疲れた体の回復を助ける豚肉をたっぷり入れるのもおすすめ。「島の光」のコシの強さを楽しむには、規定の表示時間より短めにゆでることが大切です。「島の光」と香ばしい油が絡んだ具材により、食べ応えのある一品に仕上がります。

 

夏冷え防止!温かいわかめにゅうめん

材料(2人分)

  • 「島の光」 2人分
  • 水で戻したわかめ お好みの量

▼うどんつゆ

  • だし 600ml
  • 醤油 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 塩 小さじ⅓

作り方

1.うどんつゆの材料を鍋に入れ、中火で煮立たせる。

2.「島の光」を別の鍋で表示時間より短くゆで、ゆで上がったらぬめりを流水で洗い流す。

3.そうめんをうどんつゆの鍋に入れ、ひと煮立ちしたら器に盛りつける。

4.水で戻したわかめをトッピングして完成。

 

エアコンや冷たい食べ物で冷えた体を、ほっと温めてくれるアレンジレシピです。シンプルな材料と簡単な工程で、さっと食べたいときやお腹をすかせた子どもたちに手早く作れます。「島の光」のコシの強さと、わかめの食感が同時に楽しめる一杯。お好みで、めんつゆで炒めた牛肉や豚肉を加えてもおいしく味わえます。

 

・「島の光」をおいしく保つ保存方法

 

「島の光」をおいしく保つには、湿気や直射日光を避けて保管しましょう。

 

  • 密閉容器や密閉ジッパーの袋に入れる
  • 直射日光を避け、通気性がよく湿度の低い場所で保管する

 

湿度が高いと、虫やカビが発生しやすくなります。上記の保管方法を実施し、「島の光」をおいしく保ちましょう。

 

・まとめ

のど越し豊かな「島の光」は、食欲がなくなりがちな夏にも手軽に、さっぱりと味わえるそうめんです。「島の光」をおいしく保つには、高温多湿・直射日光を避け、「島の光」を虫やカビから守ることがポイント。

 

夏バテ予防や体の冷えに効果的な、栄養満点のそうめんアレンジレシピで暑い夏を元気に乗り切りましょう!

2024年、おすすめのお米銘柄を5つご紹介!              ◇お気に入りのお米の見つけ方◇

日本人の主食であるお米は、毎日の食卓に欠かせない食材です。現在、お米の品種は約900品種以上あり、そのなかでも食卓に並ぶごはんとして作られているのは320品種ほど 。

 

これだけ多くの品種のなかから、好みのお米を見つけることはむずかしいかもしれません。

 

令和5年産のお米は全国的に「高温・渇水」の影響で総じて品質は4年産よりも低下しました。
特にコシヒカリの低下が著しく5年産の魚沼産こしひかりは弊社が仕入したものは全て2等という結果からもその影響が大きく出た年となります。

そのような中でも高温耐性品種がその品種特性を出して品質は例年並みに
仕上がってきました。

品種特性にプラスして農家さんの栽培技術の高いところのものが今年は総じて
良かったです。

 

現在販売しているものの中でお米の外観も良く炊き上がりのツヤも良く
その品種らしい炊き上がりをしているものを私ごはんソムリエ徳永が全て試食した中で令和5年産のオススメを以下の通り選ばせて頂きました。

 

① 福島会津産福、笑い
② 秋田産サキホコレ
③ 岩手産銀河のしずく
④ 山形産雪若丸
⑤ 栃木産なすひかり
⑥ 千葉産粒すけ
⑦ 群馬沼田産こしひかり(小松姫)
⑧ 奈良産ひのひかり
⑨ 島根産きぬむすめ
⑩ 鳥取産星空舞
⑪ 愛媛産ひめの凛
⑫ 高知四万十産にこまる
⑬ 大分産なつほのか
⑭ 鹿児島産あきほなみ

上記14品種は特におすすめとなります。

 

もちろん、それ以外のお米がダメなわけではありませんが
例年に比べるとその品種特性が十分に出ていないと判断しオススメにはいれておりません。

 

お米は農産物ですので、天候に大きく影響を受けるものです。

 

 

そこで今回は、その中でも特におすすめのお米銘柄を5つにしぼってご紹介します。それぞれの特徴から、ぜひ自分に合うおいしい品種を見つけてみてくださいね。

【2024年版】おすすめのお米銘柄5選

 

福島県産「福、笑い」

「福、笑い」は2021年にデビューした 新しいブランド米です。開発期間は14年にわたり、福島県の最高級米として位置づけられています。

 

「香りが立つ」「強い甘み」「ふんわりとした柔らかさ」を掲げる「福、笑い」は、その通りかめばかむほどに広がる強い甘みが特徴の品種。お米のなかでは大粒 にあたり、柔らかめに炊き上がるので、もっちりとした食感が楽しめます。

高知県 四万十産「にこまる」

清流・四万十川で作られる「にこまる」は、有機肥料50%以上使用の特別栽培肥料で育てられた、環境にやさしい品種。「米の食味ランキング」で8年連続特A ※を、「日本一おいしい米コンテスト」では金賞を獲得しています。

 

コシヒカリの良さを受け継ぎ、ほどよい柔らかさときれいな光沢が食欲をそそります。炊き上がりはふっくらとしており、もっちりとした強めの粘り気が特徴です。噛むたびに深まる甘みとうまみに、ご飯がどんどん進むでしょう。

 

※商品そのものの評価ではありません。

群馬県産コシヒカリ「小松姫」

真田信之介の妻・小松姫の提案によって整備された真田用水から、雪解け水を引き込み大切に育てられている「小松姫」。収穫量が少ないため「幻のお米」ともいわれる品種です。

 

丹精込められたその工程は、自家製発酵肥料の使用や無農薬での栽培など、生産者のこだわりが多く詰まっています。お米本来の味が楽しめる甘みとうまみが「小松姫」の大きな魅力のひとつ。農薬を使用しないやさしい甘みを求める方におすすめです。

大分県産「なつほのか」

大分県が力を入れる新しい品種「なつほのか」は、高温に強く、きれいな光沢が特徴的です。「米の食味ランキング」では、2年連続特A※を獲得 し、高く評価されています。

 

大粒な「なつほのか」は食べ応えがあり、ほんのりとしたお米の香りが魅力的な品種。口に広がる甘みは優しい味わいです。また、冷めても柔らかさと甘さが続くこともうれしいポイント。炊き上り・冷めてからと、2度おいしさが味わえます。

※商品そのものの評価ではありません。

 

新潟産「新之助」

お米の収穫量全国1位の新潟県 から、新品種として登場した「新之助」。お米を代表するブランド・コシヒカリを受け継ぎ、さまざまな品種をかけあわせた結果、新たなおいしさを持つお米が完成しました。

 

炊き上がりは1粒1粒が立ち上がり、美しいつやが印象的な品種です。口のなかに運ぶと、「新之助」の香り高い味わいが広がり、コシヒカリとは違った味わいが楽しめるでしょう。

おいしいお米選びのポイント

 

おいしいお米を選ぶには、自分好みの味や1ヶ月を目安としたお米の消費量を知ることが大切です。

 

以下よりくわしくチェックしていきましょう。

自分好みの味を知ろう

お米は、地域ごとの気候や地形に合わせた品種改良が行われ、現在ではさまざまなおいしい品種が誕生しています。それゆえ同じ品種であっても、産地の環境によって味や食感が変わるのは、お米の奥深いところ。

 

お米の特徴である粘り・甘み・食感などを知ると、自分好みのお米を見つけやすくなるでしょう。

必要なお米の量をチェックしよう

お米は精米した瞬間から劣化が始まるため、1ヶ月を目安に食べきれる量を購入しましょう。

 

  • 1人暮らし:2kg
  • 2~4人以上:5~10kg

上記の量を目安に、ライフスタイルや好みに合わせて調整することをおすすめします。

まとめ

 

産地や品種によって異なる味・食感を持つお米は、非常に奥深いものです。お米の特徴を理解し、自分好みの一品を見つけると毎日の食卓がより楽しくなるでしょう。

 

今の時代、美味しくないというお米は存在しませんが、やはり昨今の高温に
強い品種や高温の影響を受けにくい山間部の産地、また農家さんの栽培技術の
高いものがやはり品質は良い傾向にあります。

 

今回は5つのおすすめ銘柄を紹介しましたが、国内にはほかにもさまざまな種類があります。各地域で丹精込めて育てられた自慢の品種を定期的に試し、新たなお気に入りを見つけることもおすすめです。

 

お米のくりやでは、ごはんソムリエが厳選した「 食べ比べセット」や、「お米のサブスク 」などを提供しています。多くのお米を試してみたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。