お米の一日の適量は? 平均的な量をお茶碗どれくらいかでご紹介!

日本人の主食と言えばお米。飽きが来ない美味しさで、おかずにもよく合い、食べる量も簡単に調節できますよね。

その一方で糖質を多く含んでいるから食べ過ぎに注意とも言われています。では実際にはどのくらいお米を食べればよいのでしょうか。
今回は気になる一日のお米の適量について、ごはんソムリエ 徳永 真悟(米飯パネリスト)がご紹介します。

■お米の量はカロリーで考えましょう!

お米の適量と言われても漠然としませんよね。おすすめなのはカロリーベースで考えることです。お米は脂質や塩分などを避けつつカロリーをたくさん摂れるという特徴を持っています。つまり、おかずを食べてそれで足りない部分をご飯で補うというのが理想的です。

食べ物のカロリーについての情報は多くありますので他の栄養素、例えば食物繊維のグラム数をベースに考えるよりは分かりやすいかと思います。とはいえ、それだけでは必要なお米の量がどれくらいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
今からその目安をご紹介します。

■ご飯で何kcal摂取すべき?

厚生労働省は5年ごとに日本人の食事摂取基準というものを出しています。それによれば日本人は摂取カロリーのうち50%から60%程度を炭水化物から摂取する必要があります。

そして日本人の摂取すべカロリーは、基礎代謝量と普段どの程度運動するかを数値化してかけ合わせたものから求められます。ちなみに平均は1800kcalから2200kcal程度です。つまり私たちは900kcalから1320kcalを目安にご飯を食べればいいようです。

■ご飯は一日お茶碗どれくらいなの?

kcal単位ではピンとこない方も多いでしょうから、これをお茶碗にするとどれくらいなのか考えてみましょう。少な目に見積もって900kcalのご飯を一日に食べるとします。単純計算すると、一食で300kcalです。これはおよそ179gでお茶碗一杯よりも少し多い程度です。

思ったより多いと驚いた方もいるかもしれません。ご飯は意外に食べても大丈夫なのです。

■まとめ

今回は一日にどれくらいの量のお米を食べると健康に悪影響を与えないのかについてご紹介しました。意外と食べ過ぎは気にしなくてもよいかもしれません。とはいえ一日に必要なカロリーはその人の性別や基礎代謝やライフスタイルによっても変わってきます。

また小柄な人ほど必要な摂取カロリーは小さくなるでしょうし、逆に大柄な人はより多くカロリーを摂らなければならないでしょう。

お米を食べる時には今回ご紹介した量を基準に調節してみるのがよいでしょう。

また下記がお米の好みの分布図です。

こちらを参考にご自身に合ったお米を選んでみてください。

お米に一工夫するだけで簡単にダイエット!?気になる食べ方とは

「最近体のラインが気になってきたからダイエットしないといけない。となると、お米を我慢しないといけないのかな。ちゃんと食べた気にならなさそう。」
皆さんはこのようなお悩みを抱えていませんか。

確かにお米は食べすぎると太る、炭水化物を摂る量を減らせばやせるとはよく聞きますよね。けれどもそのためにお米を好きなだけ食べられないのは辛いかと思います。

また、ご飯を減らしたばかりにお腹がすいて間食をしてしまっては本末転倒ですし、炭水化物を極端に抜くと食物繊維などが不足してしまうでしょう。そこで今回はたくさんお米を食べた気になれる健康的な工夫についてご紹介します。

■ご飯に何かを混ぜるだけ!

その工夫とはご飯に何かを混ぜるということです。これには二つのメリットがあります。まず、ご飯に低カロリーな食材を混ぜることによってかさが増し、実際よりもたくさん食べた気になれます。

これならご飯を我慢して辛い思いをすることはありませんし、おなかがすぐにすいてしまうこともありません。もう一つは、ご飯に足りない栄養素を手軽に補えるということです。うまく選べばおいしくダイエット効果が狙えます。

■便通改善!こんにゃくごはん

まず、オススメなのは細かく刻んだ糸こんにゃくをごはんに混ぜることです。こんにゃくはかなり低カロリーであるうえ、食物繊維をたっぷり含んでいます。そのため腸内環境を整えてくれます。

腸内環境が整うと便秘が改善され、人によっては大幅にウエストが細くなります。また、腸内の菌のバランスが整い、太りにくい体質にもなるのです。

さらに、食物繊維には水を吸うと膨らむという性質があるため満腹感を得やすいという特徴も持っています。

■代謝促進!大根ごはん

次に、おすすめなのは大根をご飯と混ぜることです。大根おろしは少し辛いですよね。なんとその辛み成分には体の代謝を促進し、肥満の原因になる活性酵素を抑える働きがあるのです。

大根の効果はこれだけではありません。大根には食物繊維やアミラーゼという消化酵素が含まれており、こんにゃくと同様に腸内環境を整えます。

■まとめ

以上、ダイエットをしている時にごはんに混ぜるといいものについてご紹介しました。
・こんにゃくごはん
・大根ごはん
がおすすめです。
他にも、えのきや雑穀米など、効果があると言われているのはたくさんあります。無理のない範囲でこれらを試して、食事を楽しんでくださいね!

 

お米を食べながらダイエットしたい!そんな方によい食べ方とは?

朝バナナダイエット、一食置き換えダイエットなど、ダイエットには色々なものがありますよね。その中でも特にメジャーなものとして、「炭水化物抜きダイエット」がありますよね。

これを知った結果、「お米を食べると太る」という考えに至った方も多いと思います。だからといってお米を全て抜いてしまうのは考え物です。というのもご飯は健康的に一日の必要カロリーを摂取するのを助けるだけではなく、食物繊維をたっぷり含んでいるからです。

ご飯を全く摂らないと食物繊維が足りなくなり、便秘や、もっと重大になるとがんや糖尿病、精神疾患の原因になってしまいます。それを避けるためにはやはりご飯を食べながら痩せる方法がおすすめです。

そこで今回はご飯を食べながら痩せられるかもしれないという驚きの方法、冷やご飯を食べることについてご紹介します。

■食物繊維を摂らなくてもいい!?

食物繊維を摂らなくてもいいというのは一見先に述べたことと矛盾している気がしますよね。誤解がないように付け加えておくと、実は食物繊維の代わりになる物質が発見されたのです。それはレジスタントスターチという名前です。

■レジスタントスターチは消化されにくいでんぷん

レジスタンススターチとは難消化性でんぷんや耐性でんぷんのことを指します。名前の通りなかなか消化されないという性質を持っています。

そのため摂取すると大腸まで届き腸の中の善玉菌という良い菌のエサになります。これにより腸内環境が整い、結果的に食物繊維を摂ったのと同じ効果が得られるのです。

■冷やごはんにはレジスタントスターチがいっぱい!

だったら何と思う方もいらっしゃるでしょう。カギになるのは、レジスタントスターチはもともとはでんぷんだということです。本来のでんぷんは消化されると血糖値を上昇させ結果的に太ってしまう原因になります。

ところがレジスタントスターチの場合、そもそも消化されにくいので殆ど血糖値が上がらず脂肪がつきにくいのです。

ではレジスタントスターチが多く含まれている商品は何かというと、それは冷やご飯です。以上のことを踏まえると、栄養も取れてほとんど太らない冷やご飯はダイエットに最適ということになります。

■まとめ

今回は冷やご飯に含まれるレジスタントスターチがダイエットに良いことをご紹介しました。これならばちゃんと食べて栄養を取りながらダイエットができるので、無理な食事制限が必要ありません。
ぜひ、お米をちゃんと摂りつつ、引き締まったボディラインを手に入れてくださいね。