熊本を代表とする「森のくまさん」はどんなお米?

森のくまさんと言えば、童謡をイメージする方がいらっしゃるかもしれません。
実は、今回紹介する「森のくまさん」とは、熊本県産のお米です。
ユニークな名前なので、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は森のくまさんの種類や味について詳しく解説します。

□森のくまさんの誕生エピソードや由来とは?

森のくまさんは、熊本県の研究センターで平成元年から開発が始まり、完成までに約8年の歳月がかかりました。
冷地や山麓準平坦、平坦地域の極良食味品種として、熊本県が初めて単独で育成した品種です。
「コシヒカリ」と「ヒノヒカリ」が親であり、両親から美味しさを受け継いでいる品種と言えるでしょう。
平成9年には、森のくまさんは奨励品種として採用され、本格的に栽培されるようになりました。
「森のくまさん」というユニークな名前は、文豪・夏目漱石に由来しています。
夏目漱石は熊本に住んでいた時期に、熊本を「森の都熊本」と表現しました。
また、夏目漱石のその表現と熊本県産のお米という意味を込めて、「森のくまさん」と名づけらたようです。

□森のくまさんのお米の特徴を紹介

森のくまさんは、粒の外観がやや細めなのが特徴的です。
特に、米粒は「しっかりとした弾力」+「モチモチの食感と粘り」が多くの方から評価されています。
森のくまさんは、味や風味に優れた品種です。
そのため、「コシヒカリの味」と「ヒノヒカリの粘り」をバランスよく受け継いだお米と言えるでしょう。

□森のくまさんの種類について説明

森のくまさんは、高冷地を除く山麓準平坦地域を中心に作られています。
熊本市や山鹿市、玉名市が主な産地ですが、森のくまさんは県単独育成品種です。
そのため、いろいろな種類があるわけではありません。
また、米の等級が1等米から3等米まであり、高水準の等級検査が実施されています。
費用は高くなりますが、森のくまさんは美味しく安全なお米と言えるでしょう。

□森のくまさんの味やおすすめの食べ方を紹介

日本穀物検定協会では、「外観」、「香り」、「粘り」、「硬さ」、「味」、「総合評価」の6項目からお米を毎年審査しています。
とりわけ、森のくまさんは2010年度から5年連続で「特A評価」を獲得しています。
そのため、検定協会からお墨付きの美味しさと品質が魅力的といえるでしょう。
森のくまさんはコシヒカリに負けないくらい味がしっかりしているため、そのまま食べることをおすすめします。
おにぎりやご飯で本来の味を堪能してみてはいかがでしょうか。
熊本県産のお米は「ふりかけ」や「からし菜」とご一緒に召し上がる方が多くいらっしゃいますね。