「美味しいお米を食べたいけど、品種が多すぎてわからない。」
「知らない品種のお米ってなかなか買いにくいな。」
「最近販売されている品種って何が美味しいの?」
このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
日本には様々なお米があり、それぞれ品種ごとに名前が付いています。
しかし、それぞれのポイントをご存知の方は少ないのではないでしょうか。
コシヒカリやあきたこまち、ひとめぼれのような、有名なお米だけでなく、最近販売が始まった新しい品種を試してみたいとお考えの方も多いと思います。
そこで、今回は、「金色の風」「新之助」「里山のつぶ」この3種類のお米の特徴と産地について、解説します。
□最近の品種の特徴
最近新しく開発された品種の特徴は、暑さに強い品種であることです。
地球温暖化の影響で、年々気温が上がっており、特に夏場の高温に対応できる品種が求められています。
現在最も栽培されているコシヒカリは、夏の暑さにあまり強くありません。
加えて、国内のお米の生産量をコシヒカリが大きく占めているため、気候不良によって、コシヒカリの収穫量が減少すると、全体の収穫量も、激減してしまうのではないか、という危険性も指摘されています。
そのため将来、コシヒカリに変わって栽培可能なブランド米を作る必要があります。
近年では、コシヒカリの弱点を補った品種や、収穫時期をずらした品種が多く開発されています。
□金色の風
金色の風は、岩手県が作った高級ブランド米で2017年から販売が開始された比較的新しい品種です。
ひとめぼれという品種を改良して生まれたこの品種は、粘りが強く柔らかい粒感と、バランスの取れた甘みが特徴です。
また、金色の風は、岩手県の最高品種であるため、栽培する土壌と栽培する人に関して、厳しい条件があります。
つまり、金色の風は、選ばれた土地と選ばれた生産者のみが育てられるブランド米ということになります。
しかし、1本の稲穂に実るモミの数が、他の品種に比べて少なく、さらに栽培に手間がかかるため、収穫量が少ないという一面もあります。
□新之助
新之助とは、2017年に販売が開始された、新潟県のブランド米です。
大粒で形の良いお米が、眩しい程に輝く、ツヤツヤとした炊き上がりが自慢です。
このお米の大きな特徴は、2つあります。
1つ目は、比較的時間がたってもその美味しさが保たれることです。
開発の際に、温度の高い環境で長期保存を行うテストを実施しており、新米の美味しさをキープできることが証明されています。
2つ目は、炊いた後、冷めて時間が経っても美味しいことです。
新之助には、時間が経ってもお米の柔らかさを保つという特徴があります。
例えば、一人暮らしの方や、忙しくて毎日ご飯を炊けない方は、お弁当をつくったり、前に炊いた、冷やご飯を電子レンジで温めたりすることがありますよね。
新之助は、そのような現代の生活スタイルに対応した特性を持ったお米です。
新米の時期を過ぎても、さらに炊いてから時間が経っても、美味しさをキープできるというのは、嬉しいですよね。
新之助は、新潟県の米研究120年の記念として、プライドをかけて開発した品種です。
そのため、生産するには研究会が定めた制限があり、厳しい基準をクリアした農家にしか、生産が許可されていません。
加えて、品質や輸送にも、研究会が定めた厳しいルールが存在します。
また、新之助の品質と管理体制は、食のプロからも信頼されているため、料亭やレストランでも多く採用されています。
□里山のつぶ
里山のつぶは、福島県のお米です。
「ゆきん子舞」というお米と、「福島14号」というお米を交配して作られました。
里山のつぶという名前は、涼しい里山で多く栽培される品種になって欲しいという願いが込められています。
標高300メートル以上の山間地域での栽培に適したお米として、11年もの年月をかけて開発されました。
そのため、温度の上がらない、比較的涼しい地域での栽培に適しています。
また、米が大粒であるため、1本の稲穂から採れる量は、あきたこまちに勝ると言われています。
炊いたご飯は、1粒1粒が立っていて、大粒であるため、しっかりとした食べ応えが特徴です。
味は、あっさりとしており、適度な粘りと旨味があります。
里山のつぶには粒が大きく、味が染み込みやすいという特徴があるため、リゾットチャーハン、オムライスのような、ご飯に味を付ける料理にも向いています。
□まとめ
今回は、「金色の風」「新之助」「里山のつぶ」の3種類のお米の品種とその特徴について解説しました。
近年新たに開発された品種はこれだけではなく、どんどん新たに美味しいお米が誕生しています。
今回紹介した以外にも当社のごはんソムリエのおすすめする新たな品種も含めたお米を紹介していきます。
今しか食べられない美味しいお米を探してみてください。