【お米屋さんが解説】朝食にはご飯とパンどっち?

突然ですが、朝食はご飯派かパン派のどちらですか?
戦後に小麦の輸入量が増えたことも背景にあり、今ではパンを食べる方の方が多くなっています。
しかし根強いご飯派はまだまだたくさんいらっしゃいます。
では実際、朝食にはご飯とパンのどちらがよいのでしょうか?
今回は、両者のメリットを比較し、朝食にご飯とパンのどっちを食べるべきなのかについて解説していきます。

 

□朝食にご飯を食べるメリット

*肥満防止効果

ご飯のような炭水化物は、体内でブドウ糖に分解され吸収されます。
ご飯は、その吸収スピードが緩やかなため、血糖値も緩やかに上昇していきます。
これにより、インスリンが過剰に分泌されることを防ぎ、肥満防止効果につながります。
また、パンと違って必然的に噛む回数が多くなるのも、肥満防止に役立っています。

 

*適度な糖分で体と脳の活性化

朝食時の体は、確かにエネルギー不足ですが、いきなり大量に糖分を摂取してしまうと、血管や内臓を傷つけるなど、体への負担が大きくなる恐れがあります。
また、適量を超えた糖分はインスリンの働きにより脂肪へと姿を変えてしまうので、逆効果です。
しかしご飯の場合、適量のブドウ糖が体中、そして脳へと回っていくので、やる気と集中力もアップし、良いパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。

 

□朝食にパンを食べるメリット

*準備が簡単

パンの強みはその手軽さです。
ご飯を炊くためには、お米を研ぐなどのプロセスを踏む必要があり、時間も手間もかかってしまいます。
その点、パンはトーストにしても1~2分あれば食べられます。
忙しいサラリーマンや主婦にとって、パン朝食は効率がよいと言えるでしょう。

 

*生活習慣病予防

パンは脂質や糖質が多く、ご飯よりも太りやすいことが問題視されがちですが、実は塩分はご飯よりも少ないことをご存知でしょうか?
塩分の過剰摂取は生活習慣病の原因の一つなので、パンを朝食に食べることで、生活習慣病の予防にもつながります。
ただ、バターやジャム、ソーセージをパンと一緒に食べる場合は、そこで塩分や糖分を摂取してしまう恐れがあるので、注意が必要です。

 

□朝食にはご飯、パンどっち?

結論から言うと、健康志向の方にはご飯を朝食にとることをおすすめします。
ご飯はパンと違い、おかずの食材も健康的なものが多く、バランスのとれた食事がとりやすい上に、血糖値の上昇も緩やかで体に負担をかけません。
とは言え、食べ過ぎては元も子もないので、パンにしてもご飯にしても、朝食から過剰に摂取するのは控えましょう。