米を洗うのが冷たい!そんな方に対処法をご紹介します!

冬の時期は、米を冷たい水で研ぐのが辛いですよね。
しっかり洗いたいけれど、水が冷たくてどうしても軽い洗い方になってしまう方も多いのではないでしょうか。
米を洗うのに冷たい思いをしないで済めば良いですね。

□手が冷たくならない米の洗い方とは?

*ゴム手袋や使い捨て手袋を使ってお米を研ぐ

一番初めに思いつくのが、手袋をはめるという対処法でしょう。
この方法なら直接水に触れることもなく、冷たさが軽減されそうですよね。
またアカギレがあるという方でも傷口に沁みず安心です。
ゴム手袋の場合は厚みが十分にあるので、冷たさ対策になります。
ゴム手袋でお米を研ぐのに抵抗がある人もいらっしゃるでしょう。
お米用のゴム手袋を作って毎回洗えば、衛生的にはそこまで問題ではありません。
毎回手袋を替えるのも一つの方法です。
その際は薄手のビニール製の手袋だと、すぐ捨てられるし費用もそこまでかからないですね。
しかし、一つだけ注意してほしいことがあります。
それは、冷たさ予防には適していない、ということです。
柔らかいビニールは、水の中で水圧に押されて手にくっつきます。
そのため、水の冷たさが手に伝わってしまうのです。

*米研ぎ用のスティックがある

今までは手を使って米を研いできました。
しかし、手を水につけなければ、冷たい思いはしないで済みますよね。
実は、米研ぎのための専用スティックがあります。
しゃもじの先をミキサー上にしたもので、研ぐ部分はシリコンでできているものが多いです。
炊飯器を傷つけず、かつしっかり米を研げるように作られています。
10回程度かき回して、水を捨てるという作業を2~3回繰り返すだけのものがほとんどです。

しかも、研ぐのはもちろん、水切り用の切れ目も備わっています。
この切れ目を使って研ぎ汁を捨てると、お米が外に出ていかないという優れものです。
そのため、米研ぎスティックがあればお米を研ぐときと水を捨てるときの両方で手を濡らす心配が無いのです。

□そもそもお米を冷たい水で洗う必要あるの?

そもそも温かい水でお米を研いでも良いなら、冷たい思いをせずに済みますよね。
しかしおいしいご飯を炊くには、冷水がベストです。
その理由を2つご紹介するので、確認していきましょう。

*お米が水をゆっくり吸収するから

一つ目の理由は、冷水だとお米が水をゆっくり吸収するからです。
少しずつお米が水分を含み、飽和状態に達します。
これによって、米粒の隅々まで水分が満たされ炊きあがりにふっくらとしたご飯が完成するのです。
もし温水を使ってしまったら素早く水分を吸収し、米粒の隅々まで水分が行きわたらなくなります。

丁度良い水分を含んだふっくらしたお米にするには、冷たい水が大切ということですね。

*甘味が逃げやすくなるから

まずはお米が甘くなる理由について簡単にご説明しましょう。
お米の中にはアミラーゼという、でんぷんを分解する酵素が含まれています。
お米はでんぷんから構成されているので、このでんぷんがアミラーゼによって糖に変えられて、甘いご飯ができあがるのです。
アミラーゼが甘味に関係していることがご理解いただけたでしょうか。
では温水とアミラーゼにどのような関係があるのか見ていきましょう。
温かい温度ではアミラーゼなどの酵素は活発に動けるようになります。
そのため、もし温水でお米を研いでしまうと、温水に反応してお米中のアミラーゼが活発に動き出してしまうのです。
まだ研いでいる時にでんぷんが糖に分解されると、大きな問題が生じます。
それは、作られた糖が温水に溶けだして、捨てられてしまうということです。
通常なら炊飯器内に閉じ込められる甘味が、水を捨てるときに一緒に出ていってしまうのはもったいないですよね。
このように、甘味が逃げてしまわないように冷水が必要なのです。
ちなみにたかが温水程度でそこまで変わらないだろう、と思った方もいらっしゃるかもしれません。
実は、アミラーゼなどの酵素は温度が10度違うだけで活発さが2倍異なります。
さらにお米を研ぐことでお米の表面が削れていきます。
これらの作用が合わさると、想像以上の糖分が温水内にしみ出しやすくなるのです。

 

□まとめ

今回は、冷たさを回避する方法からおいしいお米の炊き方までご紹介しました。
お米のくりやでは、様々なお米を取り扱っているので、味覚に合ったお米を探してみませんか。
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