ササニシキの特徴とは?|お米を美味しく食べるなら

「ササニシキという品種はよく聞くけど、どういったお米なのかわからない」「ササニシキの特徴を知りたい」みなさんの中に、このように感じられている方はいらっしゃいませんか?
たくさんあるお米の品種ですが、それぞれの特徴について知識があると、選ぶ時の基準になったり、食べる時の楽しみになったりするかもしれません。
そこで今回は、ササニシキの特徴を5つのポイントに分けてご紹介します。

□ササニシキの特徴|5つのポイント

ササニシキにはどのような特徴があるのでしょうか?
5つのポイントをご紹介します。

*コシヒカリに近い品種

ササニシキは、1963年に宮城県で開発されたお米で、遺伝上ではコシヒカリと親戚関係の品種です。
コシヒカリよりもあっさりとしており、寿司によく合うため、寿司屋さんなどの飲食店での消費量が多くなっています。
ササニシキは、かつてコシヒカリに次ぐ作付け面積を誇っており、コメの横綱とも称されるほど人気の高いお米でした。

*病気への耐性が強い

病気に強く収穫量の多い品種を目指して、ササニシキは開発されました。
比較的寒い地域でも病気に強く育つことから急激に生産量を増やし、東北地方を中心に大きな広がりを見せました。

*冷害に弱く、作付け面積が減少

東北地域で大きな広がりを見せたササニシキでしたが、平成5年に発生した大規模な冷害により、大きな被害を受け、それ以降、冷害に対する抵抗力が低いとして作付け面積を減少させていきました。

*日本食料理にあう素朴な味

上記のような特徴を持つササニシキ。
さっぱりしていて飽きることのない、素材そのものを味を楽しめることから、和食に用いられることが多いです。
コシヒカリような弾力のあるもっちり感はなく、噛めば噛むほど味が滲み出てくるといった特徴があります。

*条件によっては格別の味に

ササニシキは気候や土壌や天候などの影響を受けやすいのが特徴ですが、条件が整った土地では「最高の品種」と呼ばれるほど美味しくなる品種です。
しかし現在では、冷害や病気への耐性の低さから生産量が減少し、幻のお米となりつつあります。

□お寿司によくあうササニシキを美味しく

今回はササニシキの特徴を、5つのポイントに分けてご紹介しました。
一大生産地であった宮城県でも、その座を「ひとめぼれ」に奪われてしまい、ササニシキの生産量は以前とは比べ物にならないほど減少しています。
和食に非常に合う素朴で上品な味を一度試してみてはいかがでしょうか。