イセヒカリというお米は、その名の通り、伊勢神宮に由来する品種です。
他の品種と比べると、シッカリとしたかたさが特徴的です。
とはいえ、イセヒカリについて詳しくわからない方もいらっしゃるかもしれません。
伊勢神宮にまつわる由来を紐解きながら、イセヒカリの特徴や美味しい炊き方を紹介します。
□イセヒカリの由来は、伊勢神宮に関係する
伊勢神宮では、10月15日〜25日の期間に「神嘗祭(かんなめさい)」が行われます。
神嘗祭とは、その年に収穫された新米を神様に捧げて感謝する行事です。
神様に捧げるお米を御神米と言いますが、伊勢神宮では何年もの間「コシヒカリ」が使用されていました。
しかし、平成元年に伊勢地域は2度の台風に見舞われ、御神田で作られていた「コシヒカリ」は軒並み倒されてしまいました。
「コシヒカリ」は繊細な品種なので、台風の影響でほとんど稲株が残っていなかったようです。
実は、そのような台風の影響を受けながらも伊勢神宮の水田には、2株だけ残っていました。その意味で「幻の米」と呼ばれるようになりました。
その稲株が、「イセヒカリ」と命名されました。
そのような背景から、イセヒカリは「神が与えたもうた新品種」と感じた方が多くいらっしゃいました。
現在、伊勢神宮の御神米は、このイセヒカリが使用されています。
イセヒカリを食べる際には、このような背景を知っておくと、さらに食事を楽しめるかもしれませんね。
□イセヒカリのお米の特徴とは
・かためでシッカリしたお米である
・冷めても味が落ちない
・皮がはじけやすい
・食味値が平均80以上
・無農薬栽培に向いている
イセヒカリの1番の特徴は、「硬質米」という点です。
現在一般的に食べられているお米は、軟質米という水分量を多く含んだ品種です。
軟質米は硬質米と比べると、もちに近い食感と言えるでしょう。
一方で、硬質米は炊く場合に浸水時間を多く設ける必要があるので、注意が必要です。
また、米の美味しさを計測する目安に、「食味値」という値があります。
70以上でかなり美味しいと評価されますが、イセヒカリは食味値が「平均80以上」です。
この値は、県の推奨品種基準を軽く上回っているのが特徴と言えるでしょう。
他にも「コシヒカリ」と比べると栽培しやすく、病気に強いという点も挙げられます。
農薬をほとんど使用しない栽培方法においては、他の品種よりも美味しいのが魅力的です。
□イセヒカリの味やおすすめの食べ方を紹介します
イセヒカリの味の特徴は、しゃっきりしてさっぱりした美味しさです。
そのため、毎日食べても飽きないでしょう。
特に、当社では滋賀県に農場を構える農家様のイセヒカリを販売しております。
提携している農家様は、できるだけ農薬を抑えてイセヒカリを生産されております。
有機肥料栽培を実施されている米づくりが特徴の農家さんです。
また、美味しいお米が取れると有名な地域なので、おすすめの商品です。
また、コシヒカリと比べると、粘り気が少ないですが、しゃっきりとした歯ごたえと後味の爽やかさが印象的です。
□イセヒカリのおすすめの炊き方
*イセヒカリは硬質米であることに注意する
イセヒカリは典型的な硬質米です。
硬質米は低アミロース米ではないため、吸水に時間がかかる性質を持っています。
そのため、十分時間をかけて水を浸透させてないと、本来の味わいを引き出せません。
軟質米のように、「さっとといで炊飯器のスイッチをすぐに入れる」というやり方では、失敗する恐れがあります。
*イセヒカリを浸漬するときのポイント
イセヒカリは、準備段階で美味しさがほとんど決まるでしょう。
ポイントは「準備の時間」と 「水の調整量」です。
イセヒカリは水の水分量で美味しさが左右されます。
最も美味しく食べるに、半日や一晩中、水につける方もいらっしゃいますが、お米の浸漬時間は最大で2時間までです。それ以上何時間お米を漬けても、もう水を吸いません。
急いでいる時でも炊飯を開始する約10分〜20分前に、吸水の時間をとってあげた方が好ましいと言えるでしょう。
炊飯前の水分量を調節して、美味しいご飯を炊いてみてはいかがでしょうか。
□まとめ
今回は「イセヒカリの由来」について解説しました。
イセヒカリは伊勢神宮に由来するお米です。
また、硬質米ですので炊飯時には浸水時間と水分調節を意識しましょう。
今回紹介した内容をお米選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
イセヒカリについて気になる方は、是非当社までお問い合わせ下さい。
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