料理を引き立てるお米?山形県庄内産ササニシキについて解説!

みなさんは、山形県庄内産のササニシキはご存知でしょうか。
この品種は、料理を引き立てるお米として、多くの飲食店で愛用されています。
今回の記事では、山形県庄内産ササニシキについてご紹介します。

□ササニシキの特徴をご紹介!

最近のご家庭では、ササニシキについてほとんど耳にすることがないのではないでしょうか。
そのため、どんな特徴があるのか気になっている方も多いでしょう。
そこでここからは、山形県庄内産ササニシキの特徴をご紹介します。
ササニシキの特徴は、なんと言っても「さっぱり」とした味で、いくらでも食べれると感じられるところでしょう。
コシヒカリ系統と比較すると、粘りや甘みのあるもっちり感はなく、昔ながらのお米です。
特に山形県庄内産のものは、ササニシキの中でも最も人気があり、控えめな甘さとうま味、さっぱりした柔らかくほぐれるような食感は、寿司ネタやおかず本来の味を引き出すため、長年愛され続けています。
普段食べているお米は「もちもちで甘すぎる」と感じている方は、ほどよい甘さとさっぱりした山形県庄内産ササニシキをおすすめします。

□山形庄内産ササニシキは何に合う?

コシヒカリは、ふっくらもっちりとしており、みずみずしく、ひと粒ひと粒が光り輝き、炊き上がりの美しさがあります。
それに対して山形庄内産ササニシキは、さらっとした口当たりで、うす味のあっさりした感じでしょう。
このようなササニシキが、なぜさらっとしているのか、そして何に合うのかご紹介します。
そもそもご飯の粘りはどのように決まるかというと、お米に約70パーセント程度含まれる「でんぷん」によって決まります。
これにはアミロースとアミロペクチンの2種類があり、でんぷんのアミロースの割合が小さい場合は粘りのあるお米になり、逆にアミロースの割合が高い場合であると粘りがあまりないお米になります。
山形県庄内産ササニシキは、うるち米の中ではアミロースの量が多い品種と言えるでしょう。
コシヒカリが17パーセント前後なのに対して、ササニシキは20パーセントから23パーセントと、アミロースが高い値を示します。
そのため、ササニシキは粘りが少なく、さらっとした食感になります。
先ほど紹介したように、コシヒカリと比較するとアミロース含有量が多いため、相対的にはあっさりしており和食に向きますが、好みの分かれるお米とも言われます。
寿司酢を混ぜてもべたつかないため、多くの寿司職人に好まれているでしょう。
そのため、お寿司屋さんによってはササニシキの使用をアピールしているところもあります。
ササニシキは他のお米と違い、口の中でふわりと溶けてほぐれるような食感でお寿司にぴったりでしょう。
このような特性から、かつてはお寿司屋さんといえば「ササニシキ」というくらい人気のあるお米でした。
粘りがとても強いお餅の原料になるもち米のでんぷんは、全てアミロペクチンからなり、アミロースの割合は0パーセントです。
一方で、日本の一般的なうるち米のでんぷんは、先ほども述べたようにアミロースが17パーセント程度なのに対して、ササニシキは20パーセントから23パーセント含まれていると言われています。
やはり、今出回っている多くの品種はしっかりとした味があり、特徴的なうま味のあるアミロースの低いお米が多いです。
しかし、それに対して山形県庄内産ササニシキはアミロースが高く、食べ飽きしないさっぱり感のあるお米なのです。

□まとめ

今回の記事では、山形県庄内産ササニシキの特徴を紹介しました。
山形県庄内産ササニシキには、コシヒカリのようなモチモチ感はないものの、さらっとした食感でお寿司などの和風料理、冷たいおかずにも合うなどの特性を持っています。
山形県庄内産ササニシキについて興味がある方は、ぜひお米のくりやでお買い求めください。