【古米はいつまで食べられる?】お米の消費期限をお伝えします

「棚から古いお米が出てきた」
「このお米まだ食べられるのかな」

普段は買ってきて消費してしまう方なら、思いがけず古いお米が手元にあると不安になるかもしれません。
お米は農産物ですので生産の日付は記載されていても期限の記載はありません。
食べられるなら食べたいけれど判断基準がわからないという方に向けて、今回はごはんソムリエ 徳永 真悟(米飯パネリスト)が、お米の消費期限について解説します。

□お米の保存について

お米の期限は保管状態によって変わります。
冷暗所で無酸素状態にし、密閉して保管するのが最も理想的ですが、買った時のままで保管しているケースはよくあります。
他の食品では開封済みか未開封かで劣化に大きな違いが出るのでお米も未開封なら比較的長持ちすると思われがちです。
しかし、お米を売るための袋は運搬時の破裂を防ぐために空気穴が開けられており密閉性がありません。
適切な密閉容器に移して保管すれば劣化を遅めることができますが、開封の有無はお米の一切関係ないことを覚えておきましょう。

□美味しく食べられる期間

一般的に新鮮な美味しさを保つことができる期間はどのくらいなのでしょうか。
いわゆる賞味期限です。
保管状態によって差が出るので一概には言えませんが、暖かい季節で1ヶ月、寒い季節で2ヶ月というのが最もよく言われる期間です。

□食べられないお米

ではどれくらい経つと食べられなくなるのでしょうか。
基本的には一定の消費期限を考えるよりもお米の状態を見て判断することをおすすめします。
一年前の古米から、三年前の古米も流通していることがあります。
極端な場合にはそれ以上眠っていたお米でも食べて問題なかったという人もいるようです。
そのため、何年も経っているから必ずダメと判断するのではなく一度状態を自分で確認して見ましょう。

*カビ

お米にカビが生えていることは食べることができないという印です。
お米が通常より濃い色になっていないかよく観察して見ましょう。
わかりにくい場合は一度研いで見て研ぎ汁が黒ずんでいないかどうかで判断することもできます。

*虫

虫がついてしまっているお米も残念ながら廃棄しましょう。
定期的に使っているお米の中に虫が出た場合には虫を取り除けば残りはまだ食べられますが、長期保存されていたお米の場合は食べないほうがいいでしょう。

□古すぎるお米を食べたら?

食べられないくらい古くなっているのに食べたらどんな悪影響があるのか不安になるかもしれません。
しかしお米は腐らないと言われるように、食べたら必ず健康被害を引き起こすようなことはありません。
カビが生えている部分を見落としていたとしても、普通に人なら病気になるわけではありません。
海外のカビには発がん性のあるものもあるそうですが、お米につくカビを心配する必要はないと思っていいでしょう。
虫に関しても大きな被害は予想されません。
ただ虫であることに変わりはないので、アレルギーなどの恐れは残ります。

□まとめ

今回はお米がいつまで食べられるかについてご紹介しました。
お米は保管方法に気を使えば思ったより長く食べることができます。
悪くなっているお米の判断方法を知ることが大切かもしれません。
もし古いお米を食べるか迷った時には今回の記事を参考に判断してみてはいかがでしょうか。