最近、お米アレルギーの方が増えてきているのをご存知でしょうか?
その原因は不明な部分も多く、「残留農薬」や「腸内環境の変化」「品種改良の弊害」など様々な憶測が飛び交っている状況です。
ただ、お米アレルギーの原因が「でんぷん」だとはっきり分かっている方の症状に関しては、ササニシキで対処ができる可能性があります。
そこで今回は、ササニシキについて、なぜアレルギーに効果的なのか、の二点についてご紹介していきます。
□ササニシキってそもそもどんなお米?
ササニシキは宮城県出身の古いブランドのお米です。
ただ古いとは言っても、昔はコシヒカリと双璧をなす程人気でした。
その特徴は、あっさりとした食べやすい口あたりで、味の薄い日本料理ととても相性が良いことです。
もっちりもべたべたもしないため、チャーハンをはじめお寿司の酢飯にも頻繁に使われていました。
しかし冷害に弱く、育てにくかったため、ササニシキをスーパーで見かけることは少なくなっていきました。
□ササニシキがお米アレルギー対策になるのはなぜ?
先ほどもお伝えした通り、ササニシキはサラッとしています。
実はそこに秘密が隠されているのです。
皆さんは普段どのようなお米を食べていますか?
おそらく、コシヒカリのようにもちっとした粘り気があり、食べるとしっかりお米の味が楽しめられる品種ではないでしょうか?
このようなお米は、アミロペクチンと呼ばれる複雑な形のでんぷんを多く含んでおり、それが粘り気や旨味につながっていると考えられています。前提として、たんぱく質を分解できず、そのたんぱく質を異常と体が判断することで起こるのがアレルギーです。
お米アレルギーをお持ちの方は、アミロペクチンを分解する酵素がうまく働かず、たんぱく質も取り入れにくいため、アレルギー反応を起こしてしまっている可能性が高いです。
対して、ササニシキには単純な構造のアミロースと呼ばれるでんぷんの含有量が高く、アミロペクチンの分解が困難な方でも簡単に分解可能なので、お米を楽しむことができるはずです。
□まとめ
ササニシキの特徴や、アレルギー対策となる所以についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
「もうお米を食べられないかもしれない。」とあきらめていた方も、普段のお米をササニシキに変えることで、また食べられる可能性があります。医療機関でお米アレルギーについて診断をしてもらい、問題がなければぜひササニシキを食べてみてください。