【お米屋が解説】ダイエット中の朝食はご飯?パン?

「ダイエットを始めたが、食事管理に悩んでいる。」
このような声をよく聞きます。
中でも、朝食はその日一日元気に過ごすための大事な食事なので、ダイエットといえども朝食を抜いてはいけません。
では、朝食にはご飯とパンのどちらがダイエットに適しているのでしょうか?
ここでは、ダイエットをしている方に向けて、様々な視点でご飯とパンのどちらを朝食にとるべきかを解説していきます。

 

□カロリー

ダイエットをする上で、カロリーは無視できませんよね。
実は、茶わん一杯のご飯と、トースト二枚のカロリーはあまり変わりません。
トースト一枚で十分、という方にはパンの方がおすすめかもしれません。
ただ、バターやジャムをつけてパンに食べる場合は、その分のカロリー・糖質は増えてしまうので注意が必要です。
その点、ご飯のおかずは、みそ汁や魚など、健康的な食品が多いので、バランスの取れた朝食が望めます。

 

□糖質

パンやご飯などの炭水化物は、体内でブドウ糖として吸収されます。
血中に流れているブドウ糖の量が、血糖値です。
パンの場合、血糖値の上昇が急なので、それをコントロールするためのインスリンも過剰分泌されます。
インスリンの働きによって、過剰に摂取された糖分は脂肪に変えられてしまうので、栄養面からみると、パンはダイエットには不向きです。
反面、ご飯であれば血糖値もインスリンの分泌も緩やかに上昇するため、体に負担をかけません。
どちらにせよ、ブドウ糖は、体と脳を活性化し、やる気や集中力を高めてくれるので、適量を摂取することが大切です。
少量に分けて摂取することで血糖値を安定させて、お腹がすいたら食物繊維等で補う、という方法もあるので、ぜひ調べてみてください。

 

□吸収の良さ

胃腸が栄養をより吸収しやすいのはパンです。
10時間近く食べ物の摂取がなく、エネルギーが枯渇している状態の胃腸にとって、脂質の多いパンはすぐに吸収されます。
一見、良い効果のように思えますが、実は逆です。
消化が早い分お腹が空きやすく、間食や昼食のドカ食いにつながりかねません。
ご飯はパンよりも水分量が多く、噛む回数も多くなるため腹持ちがよく、ダイエットに最適です。
しかし、朝食前後も運動し、日中もエネルギーをたくさん消費する仕事をしている方には、効率的にエネルギー補給のできるパンがおすすめです。

 

□まとめ

ダイエット中の朝食は、基本的にご飯を食べるようにしましょう。
ただ、時間がない場合には、パン朝食はとても便利なので、一日のスケジュールに合わせて上手に調整することが大切です。