お米はどう保存する? 真空包装袋に入れておくメリットは?

みなさんはお米をどう保存していますか。
実は、保存方法で「お米のおいしさと安全性」は大きく変わります。
お米をおいしく保存するには、真空包装袋がおすすめです。
今回は真空包装袋のメリットを詳しくご紹介します。
真空包装袋のお米のご購入をご検討の方はぜひ参考にしてみてください。

□ご家庭での真空包装の難しさとは

ご家庭でも真空包装をお考えの方は多いのではないでしょうか。
しかし、家庭レベルで行う食品の真空包装袋ではお米とお米の隙間に残った空気までは取り除けないため、無酸素状態にならずお米が酸化し、乾燥してしまうケースが多いでしょう。
また、結局虫が発生してしまい繁殖してしまう最悪のケースも考えられます。

お米の量が少ない場合は、冷蔵庫で保存させることができますが、乾燥の恐れがあるため長期間の保存は難しいでしょう。
※この場合、冷蔵庫専用のお米保存袋があります。

□真空包装袋のメリット

お米を鮮度とおいしさを持続させながら、長期保存するにはお米の劣化原因を事前に把握し、対策する必要があるでしょう。

お米の大敵である劣化の原因を5つご紹介します。

1つ目は虫の発生です。
気温が15℃以上になると、どうしても害虫の生育が活発化してしまうのです。
しかし真空包装袋で、2週間程無酸素の状態を維持できれば、虫は死滅します。

2つ目は酸化です。
お米が空気中の酵素に触れてしまうと、お米の表面の層が壊れてしまいます。
玄米と白米を比べると白米の方が酸化しやすい特徴があり、酸化が進むとうまみ成分や米の粘り気も失ってしまうことになるのです。
しかし真空包装袋で保存すれば、酵素に触れることが防げます。

3つ目はお米の乾燥です。
お米が乾燥してしまうと、炊飯しても弾力とハリのないお米になってしまいます。
しかし真空包装袋で保存すれば、乾燥からお米を守ってくれるでしょう。

4つ目はカビの発生(湿気)です。
湿気によりカビが発生すると、米の品質が劣化します。
お米の含まれる水分が17パーセント以上になると、カビが発生しやすくなるでしょう。
そのため、特に梅雨の時期になるとカビ対策が必要になります。
しかし真空包装袋の保存で、酸素を遮断し酸素濃度が0.1パーセント以下に保てば、カビの発生が抑制されるでしょう。

5つ目は臭い移りです。
お米は臭いが強いものの近くでお米を保存すると、お米に臭いが移ることがあります。

また、夏場に袋を開封すると、甘い蒸れた匂いや糠臭い時があります。
なぜなら、玄米の状態では袋の中で呼吸をしています。
保管場所が暑いと、呼吸が活発になり、この時作られるエチレンガスが真空パックは密閉袋のために、袋の中に充満していることによる匂いです。

白米の状態であれば呼吸をしないため、臭い移り以外の問題ありません。
そのため、酸素遮断の袋で保存すれば、臭いが移ることを避けることができます。

このように、お米の劣化要因を取り除くために有効なのが真空包装袋です。
きちんと真空包装袋で無酸素状態にされたお米は、1年以上新鮮な状態で保存が可能でしょう。

最近、地震や異常気象が頻発している日本では防災対策は必須と言えるでしょう。
非常食としてパンや乾パンを用意される方が多いですが、お米を非常食とする方も増えてきています。
実は真空包装袋で保存されたお米であれば、非常食としても備えられます。

□まとめ

ご家庭での真空包装は完全に無酸素状態にすることが難しく、また時間もかかってしまうでしょう。
しかし、お米を長期間安全においしく保つためには、真空包装で無酸素状態にすることが大切です。
ご購入時に既に真空包装袋で販売されたお米なら、長期間おいしく新鮮なお米を楽しむことができるでしょう。