熊本県産のお米「森のくまさん」と「合鴨農法米ヒノヒカリ」とは?

良いお米を選びたいけど、結局のところ、どのお米を選んだらいいのかわからないとお考えの方はいませんか。

そこでこの記事では、熊本県産の森のくまさんと合鴨農法米ヒノヒカリという品種について、ごはんソムリエ徳永真悟が解説いたします。

□森のくまさんの特徴とは?

「森のくまさん」は、コシヒカリとヒノヒカリという有名な2つの品種を掛け合わせて、それぞれの良いところを引き継いだお米で、平成元年から開発に着手し、8年程度の期間をかけて作り上げられました。

「森のくまさん」という名前は、非常に楽しげなネーミングですが、名前の由来は、その昔夏目漱石が緑に恵まれたところである熊本を杜の都と称しており、その森の熊本で生産されることから森のくまさんと命名されました。

そんな森のくまさんにはどのような味わいがあるのでしょうか?
お米の産地としては、やはり東北地方や北海道、北陸などの北国をイメージされる方が多いと思います。
しかし、九州にも美味しいお米はあります。
熊本県産の森のくまさんは粒がしっかりしており、特徴的な甘さも持ち合わせております。

また、普通のお米とは違う香ばしい香りが漂ってくるので、食欲をかきたてられますよ。
炊飯器で炊いている時の香りがとても良いので、家族内での人気も高まるでしょう。
さらに、2012年には特A評価と最多得点を獲得し、全国1位を獲得したこともあるというかなり実力のあるお米です。

□合鴨農法米ヒノヒカリについて解説

みなさんは、合鴨農法というお米づくりの方法を聞いたことがありますか。
農薬や肥料を一切使わず、合鴨に雑草や害虫を食べてもらうことでお米を育てる農法です。
さらに合鴨が田んぼを泳ぐことで、酸素が土に混ざりやすくなり、稲にきちんと酸素を供給して強く育ててくれます。

最も大きな特徴としては、自然にとても優しいことでしょう。
自然のサイクルに従い、自然の恵みから得られるお米を分けてもらうような形なので、年間ではあまり大量には生産できないため、とても貴重なお米なのです。
そのように丹精込めて合鴨とともに育てたお米を合鴨米と称しています。

合鴨農法を行う田んぼには、ぼかし肥という米ぬかなどの有機肥料に土や大豆、魚カスなどを混ぜて発酵させた自然由来の堆肥を入れています。
その結果、稲の根、微生物、土の3者の関係性が保たれ、植物が栄養を吸収しやすくなり、本来の持ち味を存分に引き出せます。
良い土壌があることで、しっかりとした食感で味も良くなり、あっさりした味わいの合鴨農法米が出来上がります。

□まとめ

熊本県産の森のくまさんと合鴨農法米ヒノヒカリについて知っていただけましたか。
この記事でご紹介したように、九州にもとても美味しいお米があります。
もしご興味がありましたら一度お米のくりやに問い合わせてみてくださいね。