北海道の新米は美味しい!? おすすめの銘柄は?

「北海道の新米を買ってみたいが、銘柄が多くて悩む」
「おすすめの北海道の米があれば知りたい」
北海道は言わずと知れた、日本有数の米どころです。
米の生産量は新潟県に次いで全国二位で、銘柄もたくさんあります。
スーパーやお米の専門店に行っても、北海道米を目にすることが多いと思います。
しかし、北海道の米に興味があっても選択肢が多すぎて迷ってしまいますよね。
そこで今回は、北海道の新米でおすすめの銘柄をご紹介します。

□北海道の新米の特長

北海道の米に対して、どのような印象を持っていますか?
稲作は元々温暖で多湿の地域で盛んだったため、もしかしたらあまりピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
北海道では、酪農や畑作のイメージの方が強いと思います。
しかし、度重なる品種改良により寒さに強い米が開発され、北海道の米の生産量は現在全国2位です。
銘柄も今ではたくさんあります。
では北海道の米の特長は何でしょうか。

昔はあまりの寒さに一般的食用のお米の栽培は苦手な地域でした。
しかし、地球温暖化の影響で、逆に以前の東北の寒暖差の激しい地域の特徴を北海道が担うようになり、近年非常においしいお米が栽培できる地域へと変わりました。

他の名産地に味が劣ることもなく、食味ランキングという米の味を評価するランキングで、最上位の特Aランクを取得している銘柄もあります。
安くて美味しい米が食べられるので、北海道の新米は近年人気を伸ばしています。

□北海道でおすすめの銘柄

*ゆめぴりか

北海道米の中でも最高級ブランドのお米です。
上記で説明した食味ランキングで、なんと12年連続で特A評価をとっています。
ANAの国際線のファーストクラスでも採用されており、このことからも味の評価が非常に高いことが分かります。
粘りが強く、もっちりした食感です。
甘味が強いことも特長です。
海産物との相性が良く、たらこやいくらなどと一緒に食べるのがおすすめです。
特に「お米のくりや」で販売しているゆめぴりかは、ゆめぴりか協議会の認定マーク入りの貴重なお米です。

*ななつぼし

北海道で一番多く生産されている銘柄です。
「ななつぼし」の由来は北斗七星で、そのくらい輝いてほしいという思いで名付けられたそうです。
ななつぼしの特長は冷めても美味しいことです。
粒も潰れにくく、弁当には最適なお米と言えます。
味も良く、食味ランキングで13年連続特A評価をとっています。
また比較的安価でもあり、非の打ち所のない銘柄です。

 

*きらら397

さすが北海道、こちらのお米も食味ランキングで特A評価をとっています。
北海道米の先駆け的な存在で、それまであまり美味しくないと言われることもあった北海道米のイメージを一新しました。
冷めても美味しいのが特長です。
またこの米も比較的安価であり、多くの飲食店で使われています。
食べたことがないと思っている方も、気づかぬうちに口にしているかもしれません。

*ふっくりんこ

道南発祥のお米です。
ふっくりんこの名の通り、炊くとふっくらしています。
北海道全域で栽培されているわけではなく、道南と空知だけに限って作られています。
気候などが最適な環境を選んで育てられているので、質が高く人気もあります。

*きたくりん

きたくりんの特長は、病気に強く、使用される農薬の量が少なくてすむことです。
そして無農薬の米が比較的高価になってしまうことが多い一方で、きたくりんは価格も安価です。
もちろん味も良く、登録されてからまだ10年も経っていませんが、年々人気が高まっています。

*おぼろづき

おぼろづきの特長は、何と言っても粘りの強さです。
もっちりとした食感を楽しめます。
基本的に北海道米は、他の地域の米と比べると粘り気が抑えめですが、この米は普段もちもちの米を食べている方にもおすすめです。

*ゆきひかり

ゆきひかりは上で書いたきらら397よりも早く栽培が開始された米です。
現在はあまり多くは栽培されていません。
しかし、ゆきひかりならではの魅力があり、根強い人気があります。
コシヒカリなど現在主流となっている米は、粘り気を出すために品種改良の中でもち米の要素が入っていることが多いです。
しかし、ゆきひかりはそうすることなく栽培されているため、粘り気が抑えめであっさりとした食感を楽しめます。
もちもちしたお米よりあっさりしたお米が好きな方には特におすすめです。

*きたゆきもち

こちらはもち米になります。
寒さに強い品種なので、気候に左右されず、年によって味が大きく変わるということが少ないです。
北海道では、はくちょうもち、風の子もち、きたゆきもち、きたふくもちの4種類のもち米が主に栽培されています。
きたゆきもちはその中でも白度が高いのが特長で、見た目も良いお米です。
また、冷めてもやわらかさや粘りが持続するのも特長です。

□まとめ

今回は、北海道の新米でおすすめの銘柄をご紹介しました。
日本有数の米どころである北海道にはたくさんの銘柄があるので、自分の好みにあった銘柄を探してぜひ一度食べ比べてみてください。
当社は、明治15年創業の老舗お米専門店です。
様々な好みをお持ちのお客様に合わせて、たくさんの種類のお米をこだわりを持ってご紹介しています。
もし、普段食べるお米をより美味しく楽しみたいとお考え中の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度当社のホームページをご覧ください。

新米は何を基準で選ぶ? どれが美味しいの?

「新米を選ぶときに、どれが良いか分からず結局安いものを選んでしまう」
「自分の好みに合った新米を選ぶ方法を知りたい」

こんな方はおられませんか?
お米の銘柄はたくさんあり、特徴も値段も様々です。
同じ銘柄でも、年や状態により味が変わるので、自分に合うお米を選ぶのはとても難しいです。
新米を買おうとスーパーやネットで見ていても、どれが良いか選べずに一番安い物を買ってしまう方も多いのではないでしょうか。
美味しい新米を選ぶ方法があれば知りたいですよね。
そこで今回は「美味しい新米の選び方」をご紹介します。

□新米を選ぶチェックポイント

*精米年月日

お米は農産物「生きものです」 言われてみればそうですよね。
炊く前のお米は硬くて鮮度が変わりにくく感じますが、実際は日に日に酸化されて鮮度が落ちています。
米袋に入っていても劣化します。
それは米袋に空気が入っていると陳列しにくいため、空気が抜けるように袋には目に見えない小さな穴が開いた構造をしているからです。
袋を開ける前でも、日々劣化は進んでいるので注意しましょう。
保存状態が悪いと虫が湧いてしまうこともあります。
新米の場合そこまで神経質になる必要もありませんが、できれば精米してから日が経っていない方が劣化していなくて美味しいお米だといえます。
買うときは精米年月日を見てみてください。
また、すぐに食べ切れるように、自分たちの消費量を考えて量を選ぶようにすると良いです。
※鮮度を気にされる場合、真空包装の米袋を推奨します。

*米粒

袋が透明な場合に限られますが、外からお米を確認できる場合は米粒の形をチェックすると良いです。
米粒の形が揃っている方が食感が良いのでチェックしてみてください。
また、米粒の色も重要なポイントです。
真っ白なお米より半透明なお米のほうが良いとされています ※銘柄にもよります
真っ白な米は精米されすぎている場合があるので、半透明な方がうまみがあることが多いです。
逆に精米のしすぎでうまみまで落ちていることに注意して、半透明なお米を選んでください。(※無洗米が美味しくない。と言われる理由でもあります。)

*単一原料米

お米には単一原料米と複数原料米があります。
単一原料米は、その名の通り同じ場所で同じ年に穫られた同じ品種のお米だけが入ったものです。
銘柄が違えば当然味や食感は変わりますし、産地や年によってもばらつきがあります。
その意味でも単一原料米であることをしっかり確認してください。
ただし、プロが意図的に配合した複数原料米はしっかりと相性や食感などが考えられていて美味しいことが多いです。
複数原料米を買う場合は「プロが意図をもって配合したもの」かどうかを確認しましょう。

□自分に合う銘柄の選び方

新米を買うときの選び方をご紹介しましたが、味や食感には銘柄も大きく関係します。
ここでは自分に合う銘柄の選び方をご紹介します。

*自分の好みを知る

まず自分の好みを知る必要があります。
指標は、実にさまざまな要素がありますので一概には断定できないのですが
「お米のくりや」では、もっちり ←→ あっさり。 しっかり ←→ やわらか の4軸で品種ごとの食感の違いを表現しています。
※ごはんソムリエ監修 お米チャート図お米チャートグラフ

 

例えば、もっちりとした粘り気は米の食感に大きく関わり、もちもちが好きかあっさりが好きかで選んでください。
硬さは炊くときの水分量によっても左右されますが、水分量を一定にすることでハッキリと品種ごとの違いを感じることが出来ます。

また、新米は古米に比べると水分量が多いため、パサパサしない傾向があります。
この2つの指標で、例えば「もっちりしていて柔らかいお米が好き」というように自分の好みを判断しましょう。

しかし、一つ注意点があります。
料理やシーンによって適する米が変わることです。
例えば、パエリアは硬めの米が適していますし、もっちりとした米はガッツリとしたおかずに良く合うので夜ご飯などに適しているかも知れません。
また柔らかくてあっさりした米は魚料理などに合うとされています。
ご飯として食べる時は柔らかい米が好きでも、カレーのときは粒感を感じられる硬い米の方が好きという場合もあるでしょう。
食卓によく出る料理との相性も考えて好みを判断してください。

*好みから銘柄を判断する

当社のホームページでも、好みやシーンに合わせて最適な銘柄をご紹介しています。
品種別の分かり易い「ごはんソムリエ監修のお米チャート」をご用意しています。
興味がある方はぜひ一度当社のホームページをご覧ください。

□まとめ

今回は、美味しい新米の選び方についてご紹介しました。
新米を選ぶときに大事なのは精米年月日、米粒の形や色、単一原料米かどうかです。
また、自分に合う銘柄を探す時は、まず自分の好みをしっかり把握しましょう。
当社は、明治15年創業の老舗お米専門店です。
様々な好みをお持ちのお客様に合わせて、たくさんの種類のお米をこだわりを持ってご紹介しています。
新米についてページでも紹介しておりますので、新米ページをご覧いただき、新米を楽しめるこの季節しか味わえないお米と出会ってみてください。

どの傾向のお米が好みか?ハッキリ分かる「4種食べ比べセット」はコチラ>>>

 

新米の美味しい炊き方は?そもそも炊き方によって味は変わるの?

「新米を買ったものの、今の炊き方で合っているのか分からない」
「新米を炊くときのコツがあれば知りたい」
新米を美味しく炊く方法をご存知ですか?
みずみずしくもっちりとした新米ですが、炊き方によっては新米の良さを活かせません。
同じ物を食べるなら、炊き方を工夫して美味しく食べたいですよね。
そこで今回は、新米を美味しくするための炊き方をご紹介します。

□新米を研ぐときのポイント

お米を炊くときもポイントがありますが、その前の研ぐ段階でもポイントがあります。

*お米をしっかり量る

お米の量はちゃんと量ることが大切です。
1合の計量カップすり切れ一杯。毎回まったく同じ量で炊くのがコツです!
お米の量に対して適切な水の量も毎回まったく同じ量で炊きます。
すると銘柄ごとの食感や味の違い、特徴がハッキリと確認出来ます。

*研ぎすぎない

お米を研ぐときに、どれくらいかきまぜていますか?
そもそもお米を研ぐのは、精米された後のお米の表面についているヌカ、ゴミなどを取り除くのが目的です。
しかしデメリットもあり、研ぎすぎると旨味まで落ちてしまします。
最近は精米技術が発達しているので、あまり研がなくてもお米はきれいになります。
特に新米は古米に比べると精米から日が経っていないため、研ぎは少なくて大丈夫です。
目安として、水を変えるのは3回程度をおすすめします。
また研ぐときはあまり力を入れずに、軽く泳がすようにすると良いでしょう。
水が透明になるまではやらず、軽くお米が見えるくらいでやめます。
気になる方は研いだ後に一回すすぐと良いです。

*水にこだわる

水にこだわるとお米は美味しくなります。
水道水ではなく、できれば浄水器の水などを使いましょう。
しかし、全工程で美味しい水を使う必要はありません。
もちろん全行程で使えるならその方が良いですが、特に研ぎ始めと浸水させるときの水が大事です。
この2工程で、お米は水を多く吸収すると言われています。
水に気をつけていない方は、一度美味しい水を使って味の違いを感じてみましょう。

*浸水作業

研いだ後はお米を浸水させますが、この時間が重要です。
新米は元々水分を多く含んでいるので、浸水時間は古米よりは短くても大丈夫ですが
よりふっくらさせたい方は、普段より長く浸水させると良いでしょう。
目安としては30分から2時間浸水させます。(冬場は長めです)

*水切り

浸水の後は水切りをします。
このとき余分な水分が残っていると上手く炊けないので注意してください。
ざるに入れて水分を切ります。
※注意点 そのまま置いて乾かし過ぎると米粒が割れる原因になります。

□新米の炊くときのポイント

*火にかける時間を守る

炊飯器の場合はスイッチを押せば炊けますが、土鍋で炊く場合は火加減も注意しましょう。
強火に5分かけ、吹きこぼれそうになったら弱火で10分炊きます。
このとき、時間をしっかり守ることが上手く炊くポイントです。
弱火で炊いた後は、10秒前後だけもう一度強火にかけます。
※おこげが欲しい場合は、時間を調整して下さい。
その後蒸らして出来上がりです。
蒸す時間は10分ほどが目安です。

*ほぐす

お米を炊いた後、そのままお椀によそっていませんか?
炊き立てのお米全体を、即ほぐす事がおいしいお米になる重要項目です。
ほぐすことで、水蒸気が逃げるので余計な水分が飛び必要な水分だけが
均一に混ざります。ほぐすときはしゃもじで切るように優しくほぐしてください。
粒が潰れると食感が悪くなるので、潰れない程度の力で混ぜるのが良いでしょう。
底から上に向かって混ぜると上手くほぐせます。

□新米を美味しく食べるためにすべきこと

新米を美味しく炊く方法をご紹介しましたが、研いだり炊いたりする以前にお米の鮮度を保つことも大事です。
保存方法が悪いとお米の鮮度が落ち、味が悪くなります。
炊き方や研ぎ方にこだわっても、元のお米が劣化すると台無しなので、保存方法には注意しましょう。

実は未開封の米袋も空気にさらされていることをご存知ですか?
米袋には目に見えない小さな穴が開いているので、そのまま置いていると少しずつ酸化が始まり鮮度が落ちます。
密封する場合は小分けできる冷凍用パック等を使うのが一番おすすめです。
冷暗所での保存がベストですので、冷蔵庫が使えるなら冷蔵庫で保管しましょう。
お米の量が多くキッチンに保管される方も多いと思いますが、高温多湿になりやすいので注意しましょう。
虫よけとして唐辛子やにんにくを入れると効果的ですが、臭いが移らないように注意してください。

□まとめ

今回は、新米の美味しい炊き方をご紹介しました。
研ぎ方や炊き方、またそれ以前の保存方法にも注意すればとても美味しくご飯をいただけます。
新米はこの時期にしか楽しめないため、美味しくいただけるように情報発信しています。

ご飯の美味しい炊き方は>>>

冷凍に便利な小分けご飯専用パックはコチラ>>>

新米については新米ページにまとめていますので、ぜひそちらも参考にしていただきながら素敵なお米Lifeをお楽しみください。

【お米好きな方必見!】おいしいお米の選び方を伝授します!

「おいしいお米が食べたい!」
「お米の選び方が知りたい!」

毎日食べるお米は、おいしいものを選びたいですよね。
せっかくなら、お米の質や品種にこだわってみてはいかがですか。
今回は、おいしいお米の選び方についてごはんソムリエ徳永真悟が解説します。

□おいしいお米の選び方が知りたい

*精米日をチェックする

お米は鮮度が大事です。
新鮮なお米は、風味や味がとても良いです。
購入する前に、忘れずにチェックしておきましょう。

「お米のくりや」では順次、米袋の真空包装化を行っていますので、精米日を気にする必要が無くなってきています。

*単一原料米なら安心

単一原料米は、1つのブランドのお米だけを袋詰めして販売しているタイプです。

反対に、複数原料米は、複数のブランドのお米を混ぜて販売しているタイプです。
複数原料米はどこで採れたお米が入っているのか記載されていないので、味に当たりはずれがあります。
できるだけ単一原料米を選ぶのがおすすめです。
購入する前に確認してみてください。

※食感や食味を変化させるために、ワザとブレンドする場合は別です。

*米粒を観察してみよう

購入する前に、袋の上からお米の状態をチェックしてください。
欠けていたり、割れていたりするお米が多いと、味の質が落ちているかもしれません。
半透明で粒の大きさが揃っているお米が理想的です。

□好みの品種を選ぼう

*コシヒカリ

日本では知らない人はいないと言えるほど、有名な品種ですよね。
日本で最も人気のある品種であり、強いうま味成分と粘りが最大の魅力です。
特に東北のコシヒカリは、柔らかさと粘りが一級品です。
定番を選ぶならコシヒカリでしょう。

*ササニシキ

あっさりした味が好みならおすすめです。
粘りが少ないので、料理の味とけんかしません。
料理の味わいをうまく引き立ててくれるでしょう。

*あきたこまち

甘味があり、うま味や香りも素晴らしいです。
粘りや歯ごたえのバランスが良く、少しもっちり、シッカリしています。
そのため、おにぎりにしてもおいしいでしょう。

*ひとめぼれ

食感は少し柔らかめで、幅広い種類の料理に合うのが魅力です。
何といっても万能に様々なおかずに合わせられるお米です。

*ミルキークイーン

もちもちとした触感が一番の魅力です。
いつも食べるのお米の中では、もち米の次にもっちりしています。
粘りが非常に強いので、冷めても味が落ちずにおにぎりやお弁当に使いましょう。
また、ミルキークイーンだけでもおいしく食べられるほど風味が良いです。
そのため、少し古くなったお米とブレンドしてよく使用されます。

*つや姫

お米単体で食べても楽しめるくらい、強いうま味があります。
お米も非常にあっさりしているので、和食や定食などあっさり目の料理との相性も抜群です。
日本人の食生活にぴったりのお米だと言われています。

□まとめ

今回はおいしいお米の選び方を紹介しました。
この記事を参考にして、好みに合うおいしいお米を選んでみてはいかがですか。
おいしいお米が食べたい方は当社にお任せください。
当社はお米通販専門店です。
ごはんソムリエが厳選したお米を取り揃えています。
ぜひ一度当社の通販サイトをご覧ください。

 

 

お米に詳しいですか? お米の種類と特徴をご紹介します!

「お米には種類がたくさんあってどれが良いか選べない」
「お米にはどのような種類があり、それぞれがどのような特徴を持つのか教えてほしい」

普段料理をされる人の中には、このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
お米というのは日本人の主食であり、お米を食べる機会は、他のどのような料理よりも多いです。
しかし、実際にお米の種類や特徴について詳しく知っている人は少ないでしょう。
上記のような方々に向けて、今回はお米の種類と特徴をご紹介します。

□様々なお米

*あきたこまち

秋田県オリジナルの品種です。今では全国に広まっています。
しっかりと粒感ともちもちの食感をもち、少し硬めに炊き上がります。
価格も比較的リーズナブルです。

*ひとめぼれ

大粒でさっぱりと柔らかく、粘りが強いという特徴を持ちます。
色やツヤにも優れていて、どんな料理にも合います。
比較的、冷害に弱いササニシキの後継品種です。
東北地方を中心に生産されていましたが、現在では様々な地域で生産されるようになりました。

*コシヒカリ

日本を代表するブランド米です。お米の品種の代名詞。
甘味と強い粘りが特徴的です。
全国的に広く生産され、北と南で産地地域によって味や硬さに違いがあります。

*はえぬき

あきたこまちを改良した品種で、食味ランク10年連続で「特A」を受賞しました。
歯ごたえのある食感で、炊いたご飯の質が安定しています。

*ゆめぴりか

北海道が誇る有名ブランド米。
「日本一おいしい米を」という夢と、アイヌ語で美しいという意味を持つ「ピリカ」を合わせて名付けられました。
食感は柔らかく、粘りが強いです。

*つや姫

山形県の大人気ブランド米。
おいしいお米のルーツである「亀ノ尾」の正当な系譜から平成24年に山形生まれた品種です。
適度な粘りと甘みを持ち、さっぱりとした食感があります。

*ななつぼし

北海道で一番たくさん生産されている人気のお米です。
香りがあり、あっさり&シッカリ傾向の食味のお米です。

*キヌヒカリ

炊き上がりが非常に美しく、シルクのような輝きを持ちます。
近畿・関西地方で多く栽培されており、淡白な味が特徴です。

□まとめ

今回はお米の種類と特徴についてお伝えしました。
お米ごとに特徴は様々なので、実際に食べてみて自分好みの品種を探してみてください。
今回紹介したほかにも、日本にはたくさんの品種のお米があるので、ご自身で調べてみてはいかがでしょうか?
当社は、明治15年創業の老舗お米専門店です。
世代の異なる家族全員にお米をおいしく楽しんでいただくために、お米選びからこだわって販売を行っております。
もし、普段食べるお米をよりおいしく楽しみたいとお考え中の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度当社のホームページをご覧ください。

 

あっさりしたお米が食べたいあなたへ!おすすめの品種をご紹介!

「私好みのあっさりしたお米を探している」
「あっさりとしたお米にはどんな種類があるのか知りたい」

お米には、それぞれ特徴があり、全て同じ味や食感ではありません。
その中で、あっさりしたものを食べたいとお考えのお客様がこの記事を読んでいると思います。

今回は、あっさりとしたお米をいくつかご紹介致します。
では、見ていきましょう。

□イセヒカリ

シャッキリとした食感で、あっさりとした味がイセヒカリの特徴です。
そのため、毎日食べていても飽きないという特徴が最大のメリットと言えるでしょう。
また、特別栽培米からさらに除草剤や殺虫剤を大幅に削減した貴重なお米です。
それゆえ、お子様やお年寄りの方でも安心して食べることができます。
有機肥料である、魚粉、油粕、アミノ酸といった鶏糞肥料を中心に土づくりを行なっているのです。

□ササニシキ

しっとりとした滑らかな舌ざわりが特徴的なお米です。
粘りは少なく、お米の雑味も感じられないあっさりとした味です。
日本古来からのお米の味です。
その品の良い甘さは、お弁当にも向いているかもしれません。

こちらも、体に害の少ない作物づくりを心がけています。
特別栽培米に認定されており、堆肥の原料には、米ぬかや大豆かす、カキ殻、油かす、えごまを使用しています。
また、山形の地形も米作りの強みの1つです。
山形県庄内地方は、北に鳥海山、東に霊峰出羽三山、南には朝日連峰があり、自然に囲まれています。
田んぼにはミネラルを多く含んだ霊水が流れていて、これがお米をおいしくする力を持っているのかもしれません。

□まとめ

イセヒカリとササニシキという2種類のお米についてご説明しました。
どちらも比較的にあっさりとしたお米です。
実際に食べ比べて好きな方を選ぶというのも良いかもしれません。
当社のホームページでは、お米の特徴や種類によって商品を探すことができます。

 

 

どれを選べばいいの? 柔らかいお米の種類を紹介します

みなさんはお米をどのように選んでいますか?
価格やパッケージ、原産地で選ぶといったように、人それぞれ選び方があると思います。
その中でも重視したいのが、お米の硬さではないでしょうか。
食感は好みが分かれるところだと思いますが、今回ご紹介したいのは柔らかい種類のお米です。
たくさん種類がありますが、柔らかいお米の中でも特に5つの種類をご紹介します。

□石川産ミルキークイーン

もっちり柔らかめのお米が好きな人にとって、知らない人はいないのではないでしょうか。
通常私たちが食べるお米の中でも、もち米の次にもっちり粘りのあるお米がミルキークイーンになります。
もう一つミルキークイーンの最大の特徴として、低アミロース米だということが挙げられます。
低アミロース米は冷めても硬くならず、時間が経っても美味しく頂けます。

□山形産つや姫

先ほどご紹介した「ミルキークイーン」は粘り気が強かったのに対して、つや姫はあっさり食感です。
あっさりしている割に味があり、美味しさでいうと、あの「コシヒカリ」よりも美味しいといわれているほど味の評価も高いです。
こちらの種類も冷めても美味しいため、お弁当等にもつかっていただけます。

□金色の風

金色の風は、岩手県が作った高級ブランド米で2017年から販売が開始された比較的新しい品種です。
ひとめぼれという品種を改良して生まれたこの品種は、あっさりと柔らかい粒感と、バランスの取れた甘みが特徴です。
また、金色の風は、岩手県の最高品種であるため、栽培する土壌と栽培する人に関して、厳しい条件があります。
つまり、金色の風は、選ばれた土地と選ばれた生産者のみが育てられるブランド米ということになります。
しかし、1本の稲穂に実るモミの数が、他の品種に比べて少なく、さらに栽培に手間がかかるため、収穫量が少ないという一面もあります。

□北海道産ゆめぴりか

豊富な収穫量はさることながら、味に関しても非常に評価が高いです。
この種類は粘りがほどよいのに加え、豊富な甘みがあるのが特徴です。

□他の種類

柔らかいお米として5つの種類をご紹介しましたが、他にもご紹介しきれなかったものがあります。
自分好みのお米を見つけて、さらに食卓を豊かにしましょう。

 

 

 

新しいお米の品種とは? 2018年秋デビューしたばかりのお米をご紹介!

お米の品種は毎年新しいものが生み出されています。
お米にこだわる方にはぜひ試していただきたいのが、お米の新しい品種。
特に2018年秋は、ブランド米として覇権を握るかもしれないほどの美味しいお米が発表された年でした。
高級ブランド米から、家庭用として新しいスタンダードを狙う品種まで、2018年秋デビューの新しいお米をご紹介します!

□お米の評価の仕方は?

ここで一度、お米の評価の仕方について簡単に解説しておきます。
お米の評価基準の一つに、「食味ランキング」というのものがあります。
これは、穀物検定協会が定めた味の目安で、「コシヒカリ」を基準としてランク付けされます。
コシヒカリと同じくらいのものがA’、コシヒカリよりも優れているものがA、特に優れていれば特Aがつきます。
コシヒカリより劣るものは、段階的にB、B’とランクが付きます。
審査は、酒利きならぬ「米利き」ができる資格を持った審査員が厳正に判定します。
味という主観的なものを図る一つの目安として、非常に便利です。

□2018年秋デビューのお米

*いちほまれ(福井県)

「日本一おいしい、誉れ高いお米」という意味で名づけられた「いちほまれ」。
コシヒカリ誕生の地、福井県から2018年に全国本格デビューの品種です。
味にこだわって開発された期間は、およそ6年。
粒の弾力と粘り、お米の甘さのバランスが素晴らしい品種です。

*雪若丸(山形県)

「つや姫」「はえぬき」などのブランド米を数多く送り出した山形県ですが、2018年デビューの新たな品種を発表しました。
「雪若丸」は雪国である山形県ならではのお米です。
「つや姫」に続く山形県のブランド米を目指しており、すでに特Aの受賞歴もあります。
粒感と粘り感が両立したもっちり食感が特徴的で、つや姫とは対照的な食味で、新たな山形のブランド米として期待されています。

*だて正夢(宮城県)

伊達政宗をもじって命名された、宮城県の「だて正夢」。
米どころとして全国的に有名な、宮城県が新たに贈るブランド米です。
育成から数えて12年を費やして開発されたこの品種からは、お米界で覇権をとろうという意気込みが感じられます。
味は、もちもちした食感が特徴で、甘さと絶妙なもっちり感が素晴らしいお米です。

*富富富(富山県)

富を3つ書いて「ふふふ」と読む、富山県の新ブランド米です。
富山県もお米の名産地として有名です。
試験栽培時には特Aを受賞し、新たなブランド米としての地位を確立しています。
粒ぞろいがよく、艶やかで透明感のある炊きあがりで、食べた人が幸せになってほしいという思いが込められたお米です。

*くまさんの輝き(熊本県)

熊本県は、九州の中でのお米の産地として有名です。
1997年に、「森のくまさん」という品種を開発して以来、「くまさんシリーズ」とでも言うべき一連の品種を次々発表しています。
この「くまさんの輝き」は2018年本格デビューの最新品種で、その名に違わず素晴らしい特性があります。
2016年の試験栽培では、特Aの評価を得た、味に関しては最高級の品種です。

□まとめ

2018年秋デビューのお米について紹介しました。
お分かり頂いた通り、日本では続々と素晴らしいブランド米がデビューし、注目を集めています。
美味しいお米を求めている方は、是非最新の品種を試してみてください!

 

無農薬米は実際どうなの?そのメリットとデメリットとは!

食品の安全性に敏感な人が増える昨今ですが、多くの製品が溢れる中で何を選ぶべきか迷うこともあるのではないでしょうか。
特に毎日口にするいいお米にこだわりたいと思った時に、無農薬米を思い浮かべる方もいるかもしれません。

「でも単に無農薬というだけで本当にいいことばかりなの?」

無農薬ではないお米もたくさんある中でこんな風に疑問に思うのも当然です。
そこで今回は、無農薬米をメリットとデメリットの両面から解説します。

□メリット

農薬の中には人体に悪影響を及ぼす可能性を否定しきれないものもあります。
適切に使えば基本的には被害が出ないような薬が使われてはいますが、散布量や回数によっても濃度は異なるため安全性を一概に測ることができないのも不安の種となっています。
すぐに健康被害が出るわけではなくても、体の中に蓄積してしまうものもあります。
体の弱い方やお子さんのいるご家庭では特に気になるところなのではないでしょうか。
無農薬ならそれらの心配が一切ないというのが最大かつ有名なメリットでしょう。
また無農薬のお米は生産地で括られることなく、単一の生産者ごとに販売されることが多いので生産者の顔が見えるのも大きな安心のポイントです。
安全の意識が高い生産者ならネット上でも生産方針を把握できるようにしていたり、賞の受賞歴から信頼度を判断したりすることができます。
また、無農薬米は素材そのものの味を最も活かせるとも考えられています。
本来の風味を感じられる美味しさを支持して無農薬にこだわる消費者もいるようです。

□デメリット

農薬を使わない分の手間や時間がかかってくるので、価格は農薬仕様のものに比べてどうしても高くなります。

一般的には3割り増し程度の差を想定する必要があります。
コンスタントに消費する食品であるだけに値段の負担は見逃せないデメリットなのではないでしょうか。
また、「無農薬」という記載が必ずしも完全に農薬の影響がないものだと判断できるものではないということもあるでしょう。
生産時に農薬を散布していなくても前年度などの農薬が土壌に残留している可能性があります。

また政府公認の農薬なら使用していても無農薬と記載することが可能です。
安全性を確証された農薬だから公認されていると言っても、無農薬にこだわりたい人は注意する必要があるかもしれません。
加えて農薬を使わないことで虫の悪影響を受けやすくなるのも無農薬の難点です。
いくら手間をかけても農薬の使われていない野菜には虫がよりやすくなってしまうのは事実です。
虫や虫食い米の混入が気になる方には完全無農薬よりも、他の減農薬などのお米の方が適しているかもしれません。

□まとめ

今回は無農薬米のメリットとデメリットを解説しました。
良いとことも悪いとことも知った上で自分は何が大切かを考えて判断するのが、いい食品を選ぶときの大切なポイントかもしれません。
その際にはこの記事をぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

有機JAS米とは?気になるメリットをご紹介します

家庭を持っていてもいなくても、頻繁に口にするお米はいいものを選びたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
料理をあまりしない人が多いと言われる男性でも、良いお米を知っておきたいと感じる人は珍しくないはずです。
「有機JAS米という表記を目にして気になっているが、なんのことかわからない」
今回はそんな疑問を持っている方に向けて、有機JAS米についてご紹介します。

□有機JAS米とは

JASとは、日本農林規格の略称です。
2000年に改正されたJASによって有機農産物の表示の認証が定められています。
農林水産省が認定した有機JASマークがあるものが正式に証明されたものとなっています。
有機JASの認定を受けるためには毎年登録機関の厳正な監査を受けなければなりません。
マークのついているものは監査をくぐり抜けた確実に安全な農産物だと判断することができるでしょう。
有機JASの認定条件には以下のようなものがあります。

*農薬・化学合成肥料を原則未使用

*植え付けから過去2年以上、禁止されている農薬や化学合成肥料を未使用の水田で栽培されている

*遺伝子組み換え由来の種は使用しない

*生産から出荷までの生産工程管理の記録をつける

そもそも有機農産物とは薬に頼らず自然の力を最大限に利用して生産された農産物のことです。
土壌そのものの生産力や自然循環機能を活用し、環境にも配慮された農業が有機農業なのです。
そのため、薬の影響がないかどうかの判断のために自分の畑のみならず近隣の畑で薬の散布がある場合には認定されないなど基準は非常に厳しくなっています。

□メリット

厳しい監査に挑み、認定されたお米はどのように他のお米と違うのでしょうか。

*美味しさ

自然の力を存分に活かした生産方針で生まれたお米の味は、格段に他のものより良いと評価されています。
本来の素材の風味の違いは誰でもわかるほど美味しいです。

*栄養価

有機野菜のイメージ通り体にとてもよく、栄養価が非常に高いです。
特に「抗酸化物質」が多く含まれており、アンチエイジングや免疫力に効果的です。
ビタミンなどの野菜に期待される栄養素が基本的に多く含まれている傾向にあるので、健康を意識している方には非常に魅力的なのではないでしょうか。

*安全性

有機JASの認定条件をクリアするためには、遺伝子組み換えや放射線技術を用いた稲を用いることができません。
昨今問題視されている化学物質の含有量も少なく、食の安全に関して非常に良質だということができるでしょう。

□まとめ

今回は有機JAS米についてご紹介しました。
こだわりの強い生産者が育てた米だからこそ認定される有機JAS米をぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

古米は食べたくない?美味しく炊く方法があります!

「残っている古米、味が嫌で消費できない」
「古米でもできるだけ美味しく食べたい」

長期保存することもあるお米では、こういった悩みが発生することもあるのではないでしょうか。
保存して忘れていた古米が出てきた時に、消費に困ることもあるかもしれません。
そこで今回は、ごはんソムリエ 徳永 真悟(米飯パネリスト)が美味しく古米を炊くための方法をご紹介します。

□氷を入れる

準備ができた炊飯器にスイッチを入れる前に氷を二個ほど入れるだけで仕上がりが良くなります。
氷を入れることによって米の吸水速度がゆっくりになり、粘りが改善します。
パサパサしがちな古米の問題を解決してくれる一つの方法です。
冷やすことがポイントなので、氷ではなく冷やした水を使うことでも同様の効果を期待できます。

□お酒を入れる

お酒には食材をふっくらさせる効果があります。
日が経って味が落ちたお米に、お酒を大さじ1~2杯入れてから炊飯しましょう。

□みりんを入れる

みりんを入れて炊くと、お米にツヤが出て美味しくなります。
古くなったお米は味とともにツヤも落ちてきますが、みりんを入れてツヤツヤに仕上げれば新米のような美味しさが期待できるのではないでしょうか。
小さじ1/2~1杯が適量です。

□炭を入れる

豊富なミネラルと、遠赤外線を放出する炭の効能でお米の口当たりの良さを向上してくれます。
炭を入れるときには加えて少し塩を一緒に入れると効果が高まります。

□出汁昆布を入れる

本来のうまみも劣化してしまっている古米の味を補うために出汁昆布を入れることもあります。
古米を白米のままでも美味しく食べるためには知っておくと格段に違うのではないでしょうか。

□大根おろしの汁を入れる

大根おろしの汁もお米に旨味を足してくれるアイテムです。
一合に大さじ2程度を入れると、大根おろしに含まれるアミラーゼなどの酵素がデンプンを分解してくれ旨味になります。

□蜂蜜を入れる

米本来の甘みが落ちてしまっているのが気になる方にオススメです。
蜂蜜を一合に大さじ1程度使いしておけば、良質なツヤと甘みが復活し、新米に近づきます。

□軽い力で研ぐ

力を入れすぎるとお米が割れる原因になります。
これは新米でも同様ですが、最初に入れた水は糠が多く含まれているのでできるだけ早めに捨てましょう。

□水分は多めに

炊く前に釜に入れる量は新米の時より多めにしてみましょう。
乾燥が進んでいる古米の食感を改善するために効果的です。

□まとめ

今回は古米を美味しく食べるために有効な方法についてご紹介しました。
長期間経ってしまった古米でも、プラスアルファの一手間で美味しく食べることができます。

もち米の次にもちもちしているお米の代表として、ミルキークイーンという品種があります。そのミルキークイーンを混ぜて一緒に炊いて頂くのも一つの方法です。

古米が手元にあって困っている方はぜひ今すぐ今回の記事を参考に家にあるもので古米を美味しく炊いてみてはいかがでしょうか。

 

お米の歴史!お米が辿ってきた品種改良の歴史をご紹介します

お米は明治時代から品種改良を重ねられ、今では毎年新しい品種が生まれています。
大昔から日本人の主食として親しまれてきたお米ですが、どんな歴史を持っていてどんな種類が現在あるのか案外知らない方も多いのではないでしょうか。
身近でありながら改まって学ぶ機会のないお米の品種改良の歴史について今回はご紹介します。

□品種改良のルーツ

少しでも美味しく、少しでも冷害に強いお米を、とたくさんの人が品種改良に努めましたが、本格的な品種改良で有名なものに「亀の尾」があります。
明治30年に阿部亀治が山形県で、それまでのものより風圧と冷害に強く早くみのる品種を開発しました。
この「亀の尾」はササニシキやひとめぼれといった現在も人気の品種のルーツになっています。

□品種改良技術の進歩

「亀の尾」が開発後に日本で品種改良が広く本格的に行われるようになりました。
優れた株を探して選別し、その種を栽培してさらに選別を重ねることで改良を進めるそれまでのやり方から、人工交配の方法が使われるようになったのがこの時期です。
前者の方法では狙った特性を残す手段がなく効率が悪かった点が改善され、品種改良がより効果的に行えるようになりました。
世界で初めて人工交配に成功した日本人である加藤茂苞(しげもと)が25年かけて開発したこの方法は「交雑育種法」と呼ばれます。
彼は多くの新種を生み出し、「品種改良の父」と言われています。

□品種改良で生まれた代表的な種類

そうして進化してきたお米の品種改良は現在でも交雑育種法を主流に開発が進み、全国で300品種の栽培が行われるまでになりました。
その中でも品種改良で生まれ、現在広く好まれている品種をいくつかご紹介します。

*コシヒカリ

代表的な品種である「コシヒカリ」は、昭和19年に品質も味も良い「農林1号」と、いもち病に強い「農林22号」を掛け合わせて生まれたものです。
コシヒカリには茎が弱く倒れやすかったり、いもち病に弱かったり、難点も残っていました。
しかし品質の良さと美味しさで東北と北海道を除いて、広く今でも生産されています。
全国作付面積が30年連続一位を獲得するなど、美味しいお米の代表と言えるのではないでしょうか。

*あきたこまち

コシヒカリと病気や冷害に強い「奥羽292号」を掛け合わせてできたのがあきたこまちです。
コシヒカリに残った欠点を解決するための品種改良の末に開発され、コシヒカリに負けず人気の品種です。

*ひとめぼれ

コシヒカリと並んで、日本古来の品種をルーツにもつ代表的な品種です。
1980年の大冷害ののち、冷害により強い品種を求めて開発されました。
味の良いコシヒカリと耐冷性の高い「初星」を親にもつ粘りの強い人気の種類です。

□まとめ

今回はお米が品種改良を通してどう変遷してきたかについて少しご紹介しました。
毎日当然のように口にするからこそ、今回の記事をきっかけにお米の歴史の理解を深めていただければ幸いです。

 

無洗米と白米は一緒?その違いを解説します!

「無洗米と白米どっちを選んだらいいかわからない」
お米を買う時に、このような迷いを感じる方はいませんか?
味や値段がどう違うのか知らないと、どちらを買うと得なのか判断できませんよね。
そこで今回は、無洗米と白米の違いについていくつかの項目からご紹介します。

□特徴

無洗米と白米が特徴の面で違う点は大きく二つあります。

*水洗いの有無

炊く前にしっかり研ぐ必要がある白米に対し、名前の通り無洗米は炊く前に研ぐ必要がありません。
この違いは精米時に「肌糠(ぬか)」を取り除いているかどうかにあります。
無洗米は精米時に肌糠を除去する技術を使っていますが、白米は炊く前に人の手で洗って落とすようになっています。

*水の量

同じ量を炊くのに必要な水分の量に違いがあります。
比較すると、無洗米の方が多く水を入れる必要があります。
1カップあたり大さじ1~2杯多めに入れましょう。
無洗米専用のカップを使えば水の量を考えなくても良いので、おすすめです。

□値段

糠を取る分、同じ重さを買えば無洗米の方が多くなります。
具体的に言うと、10キログラム買った際には、白米は実質9.7キログラム相当のお米だと言うことになります。
ただその量の違いを考慮した上でも、同じ銘柄で比べれば値段は少しだけ無洗米の方が高くなります。
一つ注意が必要なのは安い無洗米です。
同じ銘柄で比べると上記のように無洗米の方がわずかに高いですが、同じ重さでも安いものが出回っている可能性が高いのが無洗米です。
できの悪いくず米を無洗米にして売っているケースが考えられるので、粒の小さな無洗米には気をつけておくのをおすすめします。

□味

実は味にはほとんど違いがありません。
違いがあるのは、美味しく炊くために研ぐ必要があるかどうかのみです。
肌糠があると味が格段に落ち、匂いもきつくなります。
白米は肌糠をしっかり研いで落とせば、美味しく炊き上がります。
対して無洗米は洗わなくても肌糠による味の悪さは懸念されません。
しかし無洗米の方が美味しくないというイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

それは以前の無洗米技術が低かったことに加え、安価な低品質のお米をブレンドして無洗米にすることが多かったからです。
今はニーズの多様化に合わせ、美味しい銘柄のお米でも無洗米が売られています。

□まとめ

今回は無洗米と白米がどう違うのか解説しました。
しっかり違いを理解すれば、どちらを買うべきか適切に判断できるのではないでしょうか。
ぜひ今回の記事を参考にあなたはどちらが合っているのか検討してみてください。

 

 

お米を炊くコツ!失敗しないために知っておきたいこととは?

一人暮らしの中で「お米を炊く」ことは避けて通れないことの一つでしょう。
今まで当然のように食べてきたご飯でも、一人暮らしをする中で思わぬ失敗をすることもあるかもしれません。

「どうしてただの炊飯に失敗してしまったんだろう」と困惑する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、炊飯に失敗しないために知っておきたいコツを解説します。

□基本の炊飯

まずは一般的な炊飯器での炊飯について流れをご紹介します。
常識だと思われがちですが、もしかすると何かプロセスを飛ばしていることがうまくいかない原因かもしれません。
一度見直してみるのも重要です。

*お米を測る

釜にカップに摺り切りでお米を測って入れましょう。

*研ぐ

釜を炊飯器から出してお米を洗います。
白米の場合は軽く握るような感じでしっかり冷水で繰り返し研ぎましょう。
玄米なら研ぐというよりゴミや籾殻を流すために軽くすすぐ程度で済ましてください。
無洗米の場合は二、三回すすぐだけで十分です。
発芽玄米は研ぐ必要がないので注意してください。

*浸水

水につけた状態で夏場なら30分、冬場なら一時間以上を目安に浸しておくことが重要です。
この過程はなくても失敗しませんが、余裕があれば時間を取りましょう。
より美味しくふっくら炊き上がるコツです。

*スイッチ

釜を元に戻して、炊飯のスイッチを押します。

*蒸らす

炊きあがりの音が聞こえたら、蓋を開けずに15分程度放置します。
この過程も浸水と同様ないと食べられないわけではないですが、仕上がりが良くなります。
そのあと、蓋を開けたときには釜の底を救うような感じで全体をさっくりかき混ぜると水分が適度に飛んでより美味しさをキープしやすくなります。

□失敗の原因

これらの過程の中で失敗の原因となりやすいのはどこでしょうか。
いくつか気をつけておくべき点をお伝えします。

*計量はきっちり

しっかり摺り切りの定量を守り、雑にすくって釜に入れないようにしましょう。
水加減の失敗は頻繁に起こります。
芯が残っていたり、パサパサ・ベタベタなどの原因は軽量で解決することが多いです。
お米の量、水の量ともに思っているより慎重に測ってみてはどうでしょうか。

*浸水は適度に

炊飯前の浸水は大切ですが長ければいいというわけでもありません。
90分以上放置してしまったせいでお米がベタベタしてしまうケースもあるということを知っておきましょう。

□まとめ

今回は炊飯の失敗しないやり方をご紹介しました。
炊飯は日々の当たり前の営みというイメージがある方は、失敗すると不安になるかもしれません。
しかし、案外細かい見落としが失敗につながるものだとわかっていただけたでしょうか。
ぜひ今回の記事を参考に、今後は確実に失敗しないやり方を頭に入れて美味しくお米を食べてください。

 

無洗米の味は白米と違うのか。美味しい炊き方が知りたい方へ!

「無洗米は白米と違う味がするなら嫌」
「楽なのは良いけど、美味しくないと」

そんな風に思っている方は、正しい炊き方を知らないだけかもしれません。
まだ無洗米に挑戦したことがない方も、コツを知って正しく炊けばきっと白米に劣らない美味しいお米が食べられます。
そういった方々のために今回は無洗米を美味しく炊くにはどうしたら良いのかお伝えします。

□計量

無洗米に限らず、計量のコツは量をきっちり測ることが最も重要です。
当たり前のようですが、カップに綺麗にすりきり一杯になるように心がけましょう。

□加水

無洗米は白米にはある肌糠が取り除かれているため、同じカップで測ると米粒の量が無洗米の方が多くなります。
そのため白米の時より一合あたり大さじ1〜2杯多めに加水するか、無洗米専用のカップを使いましょう。
これを知らないと水分が足りずパサパサした炊き上がりになり、無洗米は美味しくないと感じてしまいます。

無洗米を炊く上で最も多いミスなのでしっかり覚えておくと良いでしょう。
また無洗米はゴミがきになる場合は一度軽く水を変えても良いですが、水を先に入れてお米を入れかき混ぜずにスイッチを入れることでも粉っぽさを軽減でき、栄養素の流出も防ぐことができます。
白く濁ってもそれは栄養素なので心配しないようにしましょう。
その際は円を描くように入れ、平らに釜に入るように気をつけてください。

□浸水

夏場は30分から1時間、暑くないその他の季節は1時間から2時間程度の吸水時間をしっかりとりましょう。
寒い冬は特に、ふっくら柔らかく仕上げるために十分に浸水に時間をかけることが重要です。

□蒸らし

スイッチが切れてから蓋を開けずに10分程度蒸らしてください。
蒸らすことで米粒と米粒の間に残っている遊離水を吸収させることができ、ふっくら感をよりよくできます。

□ほぐし

炊飯・蒸らしが終わったら、すぐにしゃもじを十字に切るように入れ、底からはがすように混ぜます。
満遍なく空気を入れるような意識でさっくりほぐせば適度に水分が飛び、均一に美味しいお米になります。
余分な水分がなくなるとベタベタ感を防ぐだけでなく、一粒一粒のふっくら感を感じられる食感と、見た目のツヤや透明感が向上します。

□まとめ

今回は無洗米の美味しい炊き方をご紹介しました。
白米と無洗米の違いは肌糠の有無のみなので、精米の技術が発展した今ほとんど味には違いがないことがほとんどです。
無洗米は白米よりも美味しくないというイメージをお持ちの方も、ぜひ今回の記事を参考に正しく炊いてみてください。