「ひとめぼれ」と「あきたこまち」の違いとは?|お米のくりや

「ひとめぼれとあきたこまちってよく聞くけど、何が違うのかわからない」「この2品種の違いを知っておきたい」スーパーなどでお米を購入される方の中には、ひとめぼれやあきたこまちといった品種を見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
これらは、コシヒカリから生まれた比較的新しい品種で、現在人気の高い品種です。
今回はそんなひとめぼれとあきたこまちにどのような違いあるのか、それぞれの特徴とともにご紹介します。

□ひとめぼれの特徴

現在、コシヒカリに次ぐ2位の作付け面積を誇っており、宮城県での生産量が多くなっている一方で日本各地でも生産されています。
少し淡白な味わいですが、艶のある炊き上がりの質感とさっぱりとした口当たりと適度な粘りが特徴です。
旨味と粘りが絶妙なバランスを保っているお米で、米粒が立ちやすく、冷めても美味しい品種であると評価されています。
海産物ともよく合いますね。

□あきたこまちの特徴

現在、コシヒカリ、ひとめぼれに次ぐ3位の作付面積を誇っています。
お米の柔らかさや粘り気の強さは標準的で、バランス良さや小粒でもっちりとしていて口当たりのあっさりとしていることが特徴です。
こうした味わいでの特徴から、和食に合うとされています。

□ひとめぼれとあきたこまちの違い

*米粒の形や味の違い

先ほどご説明したように、ひとめぼれは少し大きめの粒で長い形をしていて、あきたこまちは小粒です。
米粒の形は食感にも大きな影響を与えます。
ひとめぼれは粒長の形からもっちり感というよりは、弾力が少ない感触で、噛むことで味が染み出るような淡白な印象を受けます。
一方であきたこまちは、粒が小さいながらもっちり感があり、比較的しっかりとした味がします。

*開発された地域の違い

ひとめぼれは、宮城県の農業試験場で、コシヒカリを元に開発され、その後、宮城県を中心に東北地方に広がりました。
あきたこまちは、コシヒカリと奥羽29号を掛け合わされて開発された品種で、秋田県を中心に全国で栽培されています。
どちらも冷害やお米の病気に対する抵抗力がが高く、風によって倒れにくい品種として有名です。

□ひとめぼれとあきたこまちでご飯を美味しく

今回は、ひとめぼれとあきたこまちにどのような違いあるのか、それぞれの特徴とともにご紹介しました。
ひとめぼれのさっぱりして口当たりのいい淡白な味、あきたこまちのあっさりとしたもっちり食感。このようにそれぞれの魅力があります。
今回の記事の内容を知ってから食べてみるとまた違った楽しみ方ができるかもしれませんね。

お米に含まれる栄養:デンプンとは?気になる割合も紹介

お米には、多くのデンプンが含まれています。
小学校や理科の実験で、お米のデンプンを用いた実験をしたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
「お米にはどのくらいのデンプンが含まれているんだろう」「デンプンってどういった栄養なんだろう」と感じている方も多いかもしれませんね。
デンプンは、炭水化物を構成する主な栄養素です。
今回は、お米にはどのくらいのデンプンが含まれているのか、そしてデンプンとはどういった栄養素なのかについてご紹介します。

□お米に含まれるデンプン|4つのポイント

お米に含まれているデンプンに関して、押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。

*お米に含まれるデンプンの割合

まず、お米にはどのくらいのデンプンが含まれているのでしょうか?
精米された状態である精白米には、約78%前後のデンプンが含まれており、残り6%前後はたんぱく質、それとわずかな脂肪、さらに微量のビタミンが含まれています。

*アミロースとアミロペクチン

お米の8割弱の栄養素を占めているデンプン。
実はこのデンプンには2つの種類があることをご存知でしょうか?
それは、アミロースとアミロペクチンという2種類のデンプンです。
アミロースは主にお米の硬さにつながるデンプンで、アミロペクチンは主にお米の柔らかやさ粘りの強さにつながるデンプンです。
お米はこのアミロースとアミロペクチンの比率によって、その味や食感が決まります。

*もち米とうるち米

もち米とうるち米という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
もち米とは一般的にお餅に使用されるようなモチモチとした食感のするお米のことを指し、うるち米は、普段のご飯で食べるようなコシヒカリやひとめぼれといった一般的なお米を指しています。
もち米の場合、アミロースとアミロペクチンに比率が「0:100」、うるち米の場合のアミロースとアミロペクチンの比率は「20:80」程度とされています。

*一般的なお米について

普段の食事で食べている品種には、おおよそ20:80の比率で、アミロースとアミロペクチンが含まれています。
コシヒカリでは、アミロースが16%前後、アミロペクチンが84%前後、含まれています。
アミロースの含有量が多いほど、水分量が少なくなるので、硬めのお米になります。

□最後に

今回は、お米にはどのくらいのデンプンが服荒れているのか、そしてデンプンとはどういった栄養素なのかご紹介しました。
アミロースとアミロペクチンの含有率で、お米の特徴は大きく変化します。
デンプン2種類の比率をもとにお米の食べ比べをしてみてもいいですね。

 

一人暮らしの一日平均のお米の消費量は?|お米のくりや

最近一人暮らしを始めた方や、自炊を始めたばかりの一人暮らしの方の場合、「一人暮らしだと、どのくらいの量のご飯を一ヶ月に食べるんだろう」「毎月どのくらいのご飯を食べるのか目安が知りたい」と感じている方も多いかもしれませんね。
ご実家での感覚のまま、一人暮らしでも同じ量のお米を購入したり炊いたりしてしまうと、廃棄する羽目になるといった可能性があるので注意が必要です。
今回は、一人暮らし一日平均のお米の消費量はどのくらいなのかを、ごはんソムリエ 徳永 真悟(米飯パネリスト)が解説します。

□一日平均のお米の消費量

一人暮らしの場合の一日平均のお米の消費量はどのくらいなのでしょうか?

*一日平均の目安|1.5〜2合

一人暮らしの場合の一日平均でのお米の消費量は、1.5合〜2合が目安となっています。
お茶碗一杯分のご飯が180グラムほどですので、個人差もありますが、一日に2〜3杯ほど食べるとすれば、一日あたり400グラムほどのご飯が必要です。
1合のお米を炊くことで180グラムのご飯ができるので、1.5合~2合を一日に炊くことで十分にお腹を満たせるという計算です。

*一ヶ月単位での目安|一ヶ月で5kg

一日平均が1.5~2合とすれば、一ヶ月ではどのくらいのお米が必要になるのでしょうか?
お米は水分を吸うことで重さが増え、炊く前と炊いた後では、2倍ほど重量が増加します。
そのため、180グラムの炊き上がったご飯が欲しい場合は、0.5合(90グラム)のお米が必要になります。
一日に1.5~2合ですから一ヶ月で45〜60合。
従っておよそ5kgのお米があれば、一ヶ月強で消費できるという計算です。
精米されたお米は1ヶ月経った頃から、においが発生してしまったり、味が落ちてしまったりするので、一ヶ月強で消費できる5kgが一ヶ月の目安となります。

*おすすめの保存方法

「お米を買いすぎてしまった」という場合は、適切に保存して、品質が落ちてしまうのを防ぐ必要あります。
余ったお米を放置しておくと、気温や湿度によってお米が劣化してしまうほか、虫が湧いてしまいお米を痛めてしまう可能性があります。
そこでおすすめなのが、パックに小分けしてお米を冷蔵保存する方法です。
冷蔵で保存することで、お米の質を保つことができ、害虫が発生するのを防げます。

□買いすぎないようにして美味しく食べる

今回は、一人暮らし一日平均のお米の消費量はどのくらいなのかを解説しました。
お米を美味しく食べるためには買いすぎてしまわないことが大切です。
今回ご紹介した量を目安に、買いすぎないように注意してみてください。

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なぜ満腹感が得られるの?白米の秘密をわかりやすく解説

「白米を食べるとどうしてこんなに満腹感を得られるのか知りたい」という方が多いのではないでしょうか。
実は、白米は主食となる炭水化物の中でも、特に満腹感を得ることができる食材です。
そこで今回は、白米を食べることでどうして満腹感を得ることができるのか、その理由について4つのポイントからご説明します。

□白米で満腹感を得る|4つのポイント

どうして白米で満腹感を感じることができるのでしょうか?
その理由を4つのポイントに分けてご紹介します。

*咀嚼(そしゃく)がしやすい

まず1つのポイントとして、お米が食材の中でも咀嚼がしやすいという特徴を持つことです。
1つ1つの粒が小さくて柔らかいため、咀嚼数を増やすことが可能です。
また、噛めば噛むほど味を感じることができるというのも咀嚼回数を増やすのに適している特徴です。

白米は1粒1粒が小さいため、他の主要な炭水化物に比べると食べる際の手間が多いと考えられます。
つまり、食べるのに比較的時間を要するということです。
人は食材を見ているだけでも満腹感を得ることができます。
そのため、食べるのに比較的時間が必要であるという点も、お米で満腹感が得られやすい特徴の1つです。

*糖質以外にも様々な栄養がある

また、お米にはデンプン以外にも様々な栄養素が含まれているのをご存知でしょうか。
タンパク質やビタミンや脂質など、様々な栄養が含まれていることで、他の炭水化物にはない満腹感を生んでいると言えるでしょう。

*他の食材との相性がいい

また、白米は他の食事との相性がよく食べ合わせがしやすいという点で、他の炭水化物よりも満足感を得やすいです。
食べ合わせによって、お米だけではなく野菜や魚、お肉などから豊富な栄養を摂取することができます。
また、一個の食材に集中することなく食べることで満腹感をさらに得やすくなっています。

*加工が少なく健康的であること

加工が少なく健康的なことも満腹感を得られる要因となっています。
主食となる炭水化物の中で、白米はもっとも加工度の低い食材です。
様々な添加物や化学物質の中には、食欲を必要以上にそそる成分も存在します。
そういった添加物や化学物質が含まれていないことも白米で満腹感を感じることができる要因です。

□まとめ

今回は、白米を食べることでなぜ満足感を得られるのか、その理由を4つのポイントに分けてご紹介しました。
白米は他の炭水化物の中でも比較的健康的な食材です。
普段はパンが多いという方も、今一度白米を見直してみてはいかがでしょうか?

 

知って得する!古米の利用方法を紹介|お米のくりや

「一年以上経っているお米があるんだけど、良い活用方法が思い浮かばない」「古米をそのまま捨ててしまうのは気が引けるのでどうにか有効活用したい」家に古米があるという方の中には、上記のようにその活用方法でお困りの方も多いのではないでしょうか?

新米とは違い、食感やにおいが気になる古米。
古米をそのままご飯として全て消費するというのも難しいですし、捨てるのも気が引けてしまいますよね。
そこで今回はごはんソムリエ 徳永 真悟(米飯パネリスト)が、そんな古米を有効活用するための方法を5つご紹介します。

□古米の利用方法|5つのポイント

古米の利用方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
利用方法の5つのポイントをご紹介します。

*せんべいやお餅の材料にする

まず1つ目のポイントとして、せんべいやお餅の材料として使用する方法があります。
せんべいやお餅にして濃いめの味付けをすることで、古米独特のにおいが気にならなくなるほか、古米の「含まれている水分量が、新米よりも少ない」という特徴を生かすことで、食感の良いせんべいやお餅を作れます。

*たけのこを茹でる際に使用する

実は古米は、たけのこを茹でる際の一工夫として利用できるということをご存知でしょうか?
たけのこを茹でる際に古米を入れることで、たけのこからエグミを取り除くことができ、旨味を引き出すことができるのです。

*フードバンクに寄付する

まだ比較的状態のいい古米が大量にあり、消費しきれないという場合は、古米をフードバンクに寄付するということも1つの方法です。
フードバンクに寄付することで、食糧難の方の助けになることができ、大量にある古米を処分することもできます。

*有機肥料にする

古米を田畑にまくことで、天然の有機肥料にすることができます。
古米にはデンプン以外にもタンパク質やミネラルが豊富に含まれており、優れた肥料として活用できます。
古米を肥料として利用することで、古米を処分することもできますし、美味しい食材につながるので一石二鳥ですね。

*古米が好まれる料理

実は古米だからこそ好まれて使用されている料理があるのをご存知でしょうか?
それは、お寿司です。お寿司ではお米の水分量が少ない方が寿司酢がよく浸透するため、古米が好んで使用されています。

□古米を有効活用しよう

今回は、そんな古米を有効活用するための利用方法を5つご紹介しました。
古米には食べる以外にも様々な利用方法があります。
家に残ってしまっている古米があれば積極的に無駄なく有効活用してみてはいかがでしょうか。

 

知っておきたい!古米独特のにおいを消す方法

「少し古くなったお米があるんだけど、においが気になる」「古米のにおいが気にならなくなる方法が知りたい」古米が家にあるという方の中には、古米のにおいに関してこのようにお悩みの方も多いのではないでしょうか?

お米は少し古くなってしまうと独特のにおいも発します。
そこで今回はごはんソムリエ 徳永 真悟(米飯パネリスト)が、なぜ古米から独特のにおいが出てしまうのか、そしてそのにおいへの対処法についてご紹介します。

□古米がにおう原因は?

古米はどうして、独特のにおいを発してしまうのでしょうか?
古米とは一般的に、収穫されて一年以上経過したものを指します。
古米が臭う最大の原因は、古米に含まれる脂肪の酸化が進むことです。
お米の脂肪は主に糠(ぬか)の部分に多く含まれているほか、お米の表面に近い部分にも脂肪が多く含まれています。
これらの部分に含まれる脂肪分が劣化することで独特のにおいに繋がります。

□古米独特のにおいを消す方法|おすすめの方法3選

古米独特のにおいを解消し、美味しく食べるためには、どのような方法があるのでしょうか?
おすすめの方法を3つご紹介します。

*日本酒やオリーブオイルを入れて炊く

古米を美味しく食べる方法として、一般的にはご飯を炊く際に日本酒やオリーブオイルを入れるという方法があります。
日本酒の場合は、お米3合に対して、大さじ一杯ほど、オリーブの際もお米3合に対して大さじ一杯ほどが適量です。
日本酒の場合は、アルコールが多少残る形になるので、お酒が苦手という方は注意が必要です。
またオリーブオイルの場合も多少ご飯にオリーブオイルの色が移ったり、焦げ目がつくという可能性もあります。
この2つ以外にもみりんや蜂蜜、竹炭や木炭など、古米独特のにおいを消すためには多くの方法があります。

*もう一度、精米する

古米独特のにおいを消すもう1つの方法として、「もう一度、精米をする」という方法も効果的です。
先ほど、糠やお米の表面にある脂肪分の酸化が進むことで独特のにおいが発生するとご説明しました。
つまり、精米を再度行うことで表面の脂肪が酸化した部分を落とすことができます。
こうして、独特のにおいを軽減することができるという仕組みです。
しかし、精米を複数回行って表面の脂肪分を落とすということは、お米に含まれる栄養を失ってしまうということにも繋がります。

□最後に

今回は、なぜ古米から独特のにおいが出てしまうのか、そしてそのにおいが気にならなくするためにはどのようにすればいいのかをご紹介しました。

もしも、古米のにおいでお困りの場合は、今回の記事の内容をぜひ参考にしてみてください。

 

お米をもっと美味しく!ひとめぼれの気になる特徴とは?

現在、コシヒカリに次ぐ第2位の作付け面積を誇るひとめぼれ。
あまりお米に詳しくないという方でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
「聞いたことはあるけど、具体的にどういった品種なのかはわからない」という方も多いかもしれませんね。
そこで今回は、ひとめぼれとはの特徴についてお伝えします。

□ひとめぼれの特徴|4つのポイント

ひとめぼれにはどのような特徴があるのでしょうか?
4つのポイントをご紹介していきます。

*冷害や寒さへの耐性が高い

ひとめぼれが登場する以前、ササニシキという品種がコシヒカリに次ぐ第2位の作付け面積と誇っていたのですが、平成に入って間も無くに起こった冷害で甚大な被害を受け、冷害に対する耐性の弱さが問題となりました。
そこで、ササニシキに代わる品種として栽培され始めたのがひとめぼれです。
こうした背景から、冷害や寒さへの耐性が高くて風にも倒れにくいという特徴を持っています。

*和食との相性がいい

ひとめぼれは、コシヒカリから生まれた品種ですが、コシヒカリよりもっちり感は少なく、淡白な味わいです。
また、程よい粘り気があるため炊き上がりは柔らかいです。
そのため、和食との相性が良く、素材の味を感じやすい品種です。

*汁気の多いものと合わせると

ひとめぼれには、前述のように和食と相性が良いという特徴がありますが、もともと含まれている水分量が比較的少ないため、やや水分を吸収しやすいという特徴があります。
そのため、汁気の多いものと合わせると、食感が損なわれるという特徴を持ちます。
具体的には、カレーやハヤシライスといった料理には向かないでしょう。

*東北地方産がおすすめ

ひとめぼれは、日本各地で幅広く生産されている品種です。
しかし、開発されたのが宮城県で、東北地方の気候や風土と合っているということから、東北地方産のものが人気です。
また東北地方の地域によっても特色があり、岩手産、宮城産、山形産、福島産といった細かな表記がされていたり、中には県単位よりも小さな区分で産地が表示されているものもあります。
ぜひ様々な産地のひとめぼれを試してみてくださいね。

□ひとめぼれでご飯をもっと美味しく

今回は、ひとめぼれとはどういった品種なのか、その特徴をお伝えしました。
現在の作付け面積で、第2位を誇るひとめぼれ。
まだ、食べたことがないという方や、意識して食べていなかった方は、ぜひ和食と合わせてお試ししてはいかがでしょうか?

 

ここにこだわる!古米と新米の栄養の違いとは?

「新米と古米で栄養の違いってあるのだろうか」「一年以上前のお米があるけど、美味しく食べられるか不安」家に古米があるという方の中には、新米と古米の栄養の違いに関して、このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?
古米と新米の間にもしも栄養の差があれば、健康のためにもぜひ知っておきたいですよね。
今回は、新米と古米の栄養の違いについてご紹介していきます。

□古米と新米の栄養の違い|3つのポイント

古米と新米の栄養の違いに関して、押さえておきた3つのポイントをご説明します。

*「新米の方が栄養価が高い」とは限らない

「新米の方が新しいから、古米より栄養がある」「古米の方がなんとなく栄養が劣っていそう」新米と古米の違いに関して上記のようにお考えの方も多いのではないでしょうか?
しかし、実は「新米の方が栄養価が高い」とは限らないのです。

事実、新米の方が栽培してからの時間が間もないため、水分量が多く柔らかさや粘りの強さがあります。
しかし、栄養面に関しては古米と大きな違いがありません。
また古米は、水分量が少ないため、食感がかたくてもっちり感が少なく、真っ白なご飯に炊き上がるということが少なくなりますが、栄養面では全く問題ありません。
ただ、表面の色が気になり、再度精米にかけたり、洗いすぎたりした場合には栄養が損なわれる可能性があるので、注意が必要です。

*古米にも新米にも違う美味しさがある

実は古米の方が寿司飯に合うということをご存知でしょうか?
これは、古米に含まれる水分量が少ないことから寿司酢が浸透しやすく、味がつきやすくるからです。
こういった特徴から寿司飯には古米の方が好まれて使用されることが多くなっています。

*保存方法によっては古米の方が美味しい

また、保存方法を工夫することで、古米の方が美味しくなるということをご存知でしょうか?
古くからお米を美味しく食べる方法の1つとして、寒冷な地域では新米を1年間、0度ほどの環境で寝かせておくという方法があります。
これは、動植物が0度では凍らないという性質を生かした低温保存法です。
こうすることでお米の旨味が強まると言われています。

□最後に

古米と新米では大きな栄養価の違いはなく、保存方法や調理方法を工夫することで、古米を新米と同じくらい、場合によっては新米よりも美味しく楽しめます。
ぜひ工夫を施して古米を楽しんでみてくださいね。
その際にはこちらの記事の内容を参考にしていただけると幸いです。

 

こうして生まれた!コシヒカリの歴史を解説|お米のくりや

「コシヒカリってよく聞くけど、どんな品種なのかよく知らない」「どのようにしてコシヒカリが生まれたのか、その歴史を知りたい」日本のお米の代表品種であるコシヒカリ。
お米にあまり詳しくないという方でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
今回は、そんなコシヒカリがどのようにして生まれ、どのようにして日本のお米を代表するような品種になったのか、その歴史をご紹介します。

□コシヒカリの歴史

コシヒカリは昭和19年に福井県の農業試験場において農林1号という品種を父として、農林22号という品種を母として掛け合わされ生まれました。
当時、国をあげてお米の品種改良が行われており、病気に強く、多少の風にも影響を受けないような品種を求めて、数多くの試験場で様々な試行錯誤が行われていました。
そんな中、福井県の試験場で、病気にも弱く風にも倒れやすい品種が生まれました。
しかし、その味については非常に優れていたため、より条件の良い新潟に持ち込まれて栽培を開始されたのがコシヒカリです。

コシヒカリという名前は、「越の国で光り輝くお米に」という願いが込められ「越(コシ)光(ヒカリ)」と命名されたのが由来です。
コシヒカリの近い品種としては、西日本で名高い品種であった「アサヒ(旭)」と、東日本で名高い品種であった「亀の尾」という品種が挙げられます。

コシヒカリは日本の広い地域に適応し、全国各地で栽培されるようになりました。
新潟県はコシヒカリの誕生以前は、米どころとして無名でしたが、コシヒカリの登場によって一躍米どころとしての地位を築きました。

□コシヒカリの特徴

コシヒカリの最大の特徴は、その炊き上がりの美しさにあります。
そのもっちりとした強い粘りもさることながら、炊き上がりには純白でツヤツヤと光沢を放ちます。
コシヒカリは現在では、北海道、青森、沖縄を除く全国各地で栽培されており、コメの作付け面積では全体の3分の1以上の面積を誇っています。
コシヒカリの美味しさを生かした新しい品種も続々と誕生しており、「あきたこまち」や「ひとめぼれ」といった人気の品種がコシヒカリから誕生しています。

□コシヒカリの歴史を知ってもっと美味しく

今回は、コシヒカリがどのようにして生まれ、どのようにして日本のお米を代表するような品種になったのか、コシヒカリの歴史をご紹介しました。
お米の歴史を知り、普段のお米を楽しく美味しくいただきましょう。

 

コシヒカリの産地による違いとは?|お米のくりや

コシヒカリという品種は、全国各地で栽培されています。
「コシヒカリにも新潟産のものや、秋田産のものがあるけど、どういった違いがあるのかわからない」「コシヒカリの産地による違いを知っておきたい」店舗でお米を購入する際に、同じ品種でも産地が明記されているものを見かけたことがある方も多いんではないでしょうか?
コシヒカリに関してもそれは例外ではありません。

新潟産コシヒカリや秋田産コシヒカリ。
新潟の中でも魚沼産と明記されているものは価格も上がるなど、詳しい産地の表記がされているものが多くあります。
今回は、ごはんソムリエ 徳永 真悟(米飯パネリスト)が、コシヒカリの産地によってどのような違いがあるのかをわかりやすくご紹介していきます。

□コシヒカリの産地による違い

コシヒカリの産地による違いにはどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、その違いについてご説明します。

*東日本と西日本の違い

コシヒカリは北海道や沖縄といった地域を除いて、日本全国で栽培されています。
まずは大きな区分として東日本、西日本で栽培されているコシヒカリの違いについてご説明します。

一般的に言われている違いは、「東日本で栽培されているコシヒカリは、柔らかあくもっちりとした粘りがある」「西日本で栽培されているコシヒカリは、水分量が少なめて歯ごたえがあり粘りが弱め」というものです。
このように産地によって土壌の性質や稲作に利用されている水の性質が異なるため、こういった違いが生じます。

*新潟の三大生産地

こういった地域地域の性質の違いから、コシヒカリの名産地である新潟においても「魚沼産」「佐渡産」「岩舟産」といったそれぞれの産地によって異なる特徴を持ちます。
ここでは、この三大生産地における違いを紹介していきます。

・魚沼産

魚沼産は全国でも1位、2位を争うお米の名産地として知られており、香り・味・粘りどの要素においても、最高品質の評価を得ています。
これは昼と夜の寒暖差やミネラルを多く含んだ土壌を水という自然豊かな環境によるものです。

・佐渡産

新潟県の日本海側に位置する佐渡島もお米の産地として有名です。
佐渡内陸部特有の厳しい冷え込みがお米に良い影響を与えています。

・岩舟産

新潟と山形の県境に位置する、新潟最北端の岩船地区でも綺麗な水と肥沃な土地を生かした米作りが盛んで、コシヒカリにおいても、少し固めの食感や歯ごたえが高い評価を得ています。

□産地の食べ比べも楽しみの1つ

今回は、コシヒカリには産地によってどのような違いがあるのかをわかりやすくご紹介しました。

同じコシヒカリでも、産地によって味の特徴が異なります。
もし興味があれば、産地別のコシヒカリを、食べ比べてみてはいかがでしょうか。

 

ササニシキの特徴とは?|お米を美味しく食べるなら

「ササニシキという品種はよく聞くけど、どういったお米なのかわからない」「ササニシキの特徴を知りたい」みなさんの中に、このように感じられている方はいらっしゃいませんか?
たくさんあるお米の品種ですが、それぞれの特徴について知識があると、選ぶ時の基準になったり、食べる時の楽しみになったりするかもしれません。
そこで今回は、ササニシキの特徴を5つのポイントに分けてご紹介します。

□ササニシキの特徴|5つのポイント

ササニシキにはどのような特徴があるのでしょうか?
5つのポイントをご紹介します。

*コシヒカリに近い品種

ササニシキは、1963年に宮城県で開発されたお米で、遺伝上ではコシヒカリと親戚関係の品種です。
コシヒカリよりもあっさりとしており、寿司によく合うため、寿司屋さんなどの飲食店での消費量が多くなっています。
ササニシキは、かつてコシヒカリに次ぐ作付け面積を誇っており、コメの横綱とも称されるほど人気の高いお米でした。

*病気への耐性が強い

病気に強く収穫量の多い品種を目指して、ササニシキは開発されました。
比較的寒い地域でも病気に強く育つことから急激に生産量を増やし、東北地方を中心に大きな広がりを見せました。

*冷害に弱く、作付け面積が減少

東北地域で大きな広がりを見せたササニシキでしたが、平成5年に発生した大規模な冷害により、大きな被害を受け、それ以降、冷害に対する抵抗力が低いとして作付け面積を減少させていきました。

*日本食料理にあう素朴な味

上記のような特徴を持つササニシキ。
さっぱりしていて飽きることのない、素材そのものを味を楽しめることから、和食に用いられることが多いです。
コシヒカリような弾力のあるもっちり感はなく、噛めば噛むほど味が滲み出てくるといった特徴があります。

*条件によっては格別の味に

ササニシキは気候や土壌や天候などの影響を受けやすいのが特徴ですが、条件が整った土地では「最高の品種」と呼ばれるほど美味しくなる品種です。
しかし現在では、冷害や病気への耐性の低さから生産量が減少し、幻のお米となりつつあります。

□お寿司によくあうササニシキを美味しく

今回はササニシキの特徴を、5つのポイントに分けてご紹介しました。
一大生産地であった宮城県でも、その座を「ひとめぼれ」に奪われてしまい、ササニシキの生産量は以前とは比べ物にならないほど減少しています。
和食に非常に合う素朴で上品な味を一度試してみてはいかがでしょうか。

 

お米の歴史「ササニシキ」はこうして生まれた|お米のくりや

お米にあまり詳しくないという方でも、ササニシキという言葉を一度は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
ササニシキはかつて、コシヒカリに次ぐ作付け面積を誇り、日本で二番目に多く栽培されていた品種です。

しかし、最近ではあまり聞かれることが少なくなってしまいました。
そこで今回は、そのササニシキがどのようにして生まれたのか、そしてどのように作付け面積2位にまでになったのか、その歴史をわかりやすくご紹介します。

□ササニシキの歴史

ササニシキは、昭和38年に「ササシグレ」を父親、「ハツニシキ」を母親として、宮崎県の農業試験場で開発されました。
ササシグレは、それまでにはなかったほどに、たくさん米ができる品種だったため、戦後の食料供給をさせる主役として東北地方のお米の生産量の増加に貢献しました。
ササシグレとハツニシキの交配は、食料増産の時代に麦と米の水田二毛作を推進するために行われ、取れ高が多くて病気に強い品種として優れた交配になりました。

「ササニシキ」という名前は、ササシグレの「ササ」とハツニシキの「ニシキ」に由来しています。
開発された宮城県をはじめ、福島県、山形県、岩手県などの東北地方に広がり、その後、全国に広がっていきました。
ササニシキは平成2年まで、コシヒカリに次ぐ全国第2位の作付け面積を誇っていました。
その後、東北地方の冷害に対する耐性が低さが問題となり、少しずつその作付け面積を減らしていきました。

□ササニシキの現在

現在では、コシヒカリやコシヒカリから生まれた「あきたこまち」「ひとめぼれ 」といった品種に遅れをとっている状況で、「ササニシキ」の名前を聞く機会は減ってきています。
そんな中でも、ササニシキ特有の主張の強すぎない味や食感が和食に合うため、和食料理やお寿司屋さんで多くの需要を持っています。
コシヒカリほどの弾力やもっちりとした感触、味の強さはありませんが、ササニシキには素材の味を生かすことができるという特徴があります。

□素材の味を引き立てるササニシキ

今回は、ササニシキの歴史をわかりやすくご紹介しました。
かつてはコシヒカリに次いで人気を誇っていたササニシキですが、土地の風土や環境に左右されやすい繊細さが難点でもありました。

しかし、環境が合えば最高の品種とも評される品種です。
今後、食べられる機会が減っていく品種ですので、今回の記事を読んで興味を持たれた方はぜひ今のうちに食べてみてくださいね。

 

固めのお米の品種の中でもおすすめのものをご紹介します!

「柔らかいお米よりも固めのお米が好き!」「お米には歯ごたえがなきゃ嫌だ!」
という方はいらっしゃいませんか?
特に若い年代層の方に、粒立ちを感じるお米の人気は高いです!
そこで今回は固めのお米が好きな方のために、固めのお米の品種をご紹介します。

水加減でお米を固く調整することも可能ですが、本当に固いお米が好みということであれば、品種から好きなものに替えてみてはいかがでしょうか。
お米のくりやでは色々な品種を取り扱っていますので、その中でもオススメの品種を、ごはんソムリエ 徳永 真悟(米飯パネリスト)がご紹介します。

□おいでまい

こちらのお米の特徴はなんといっても1粒1粒に丸みがあって粒揃いに優れている点にあります。
また味にも癖がなくて、粘り気に優れている点もその特徴として挙げられます。
米粒の綺麗な丸みと歯ごたえのほしい方は、是非おいでまいに挑戦してみてはいかがでしょうか。

□銀河のしずく

固いお米が好きだという方は、「歯ごたえの良さを」求めているのではないでしょうか。
お米の1粒1粒がしっかりと食感として感じられるお米としては「銀河のしずく」がオススメです。

こちらは岩手県で開発された品種であり、食味ランキングでは最高評価の「特A」を得た優れた品種です。
「お米1粒1粒をかみしめながら味わいたい!」「しっかりとお米の存在感を感じながら噛みたい!」という方には是非オススメしたい一品になります。
是非お試ししてみてはいかがでしょうか。

□新之助

こちらはお米の生産地として有名な新潟県で約7年もの開発期間を経て生まれた品種になります。
コシヒカリの跡継ぎとして期待されている品種にもなりますので、お味には絶対的な自信があると言っても過言ではありません。

具体的には、先ほどからご紹介している品種と同様にお米の1粒1粒の大きさが大きくて、しっかりとした存在感を感じることができるという特徴があります。
「しっとりとしたお米であるよりも弾力感の感じられる方が好きだ」という方は是非こちらの品種のお米に挑戦してみてはいかがでしょうか。

新之助は炊き上がった際の、お米の表面も綺麗な艶がでることが人気がありますので、お味だけではなく、お米の見た目も重視したいという方に是非オススメさせていただきたい一品です。
お口に入った時のお味としましては、口当たりがまろやかである点がその特徴として挙げられます。

固めで粘り気のあるお米である一方で、まろやかな口当たりがあるお米に興味のある方は是非ご注文なさってみてはいかがでしょうか。
味の厚みもありますので、毎日の食卓でお召し上がりになっても飽きの来ない一品になることでしょう。

今回は固めのお米の中でもオススメの品種をご紹介しました。
お米のくりやでは様々な品種のお米を取り扱っていますので是非ご覧くださいませ。